恋を彩る夏の色-3/4-






「…ライト、後ろ向いて」
「ああ…」

フリオニールの言葉に素直に従うように背中を向け、何をしようとしているのかはっきりと悟っているライトニングは岩壁に手をつく。
それを確かめたかのようにフリオニールの手はライトニングの腰に添えられる。そして、スカートを捲り上げた状態のまま身につけたビキニは膝まで引き摺り下ろされ、先ほどまで指で思う様かき回されていた秘所に先ほどライトニングが掌と唇で刺激してすっかり熱くなっていた昂ぶりが押し当てられ、何の障害もなく中へと押し入ってきた。

「っ、あ…!」
「結構声が響くな…」

ぽつりと呟いたフリオニールの左手がライトニングの口元に添えられ、人差し指が差し出される。
どうしていいか分からず、上半身を捻ってフリオニールのほうを振り返ったライトニングに、フリオニールは穏やかな笑顔を浮かべて上半身を倒しその耳元に囁きかける。

「声出そうになったら指咥えて…いくらみんなのいるところから離れてるって言っても、気づかれたらまずいし」

フリオニールのその言葉にライトニングは夢中で頷き、再び岩壁に手をついた体勢になると差し出された指を口に含み、声が出ないようにその指に必死で舌を絡めている。丁度先ほどまで、口付けの中舌を絡めあっていたときのように。
それを確かめるようにフリオニールは空いた右手をライトニングの腰に添え、たたきつけるようにその高ぶりがライトニングの内壁を抉る。
声を殺すようにフリオニールの指に舌を絡めていても、代わりに肌がぶつかり合う音とふたりの足元で揺れる水の音が狭い洞窟の中でこだまする。
時々指を咥えているだけでは声を殺しきれず、無意識に力が籠もってフリオニールの指先を噛む…フリオニールはそれを気にすることなく、時に深く時に浅く腰を動かしながらライトニングの中を思う様にかき回している。
元々気温が高い所へ身体の中で暴れまわる熱。いやがうえにも体温は上がり、浮かんだ汗はひとつにまとまって雫になり足元の水に落ちる。
汗となって零れ落ちてもなお行き場のない熱が繋がり合った部分に集まって―ライトニングはそこから熔け合ってひとつになっていくような錯覚を覚えていた。
それはフリオニールも同じであるらしく、ライトニングの背中にフリオニールの汗が滴り落ちる―不快に思うどころか冷たいその感覚すら、全身の感覚が異様に鋭くなっているせいか奇妙な快感をライトニングに与える。
そんな全てに反応して漏れそうになる声を抑えるかのようにフリオニールの指を第二関節の辺りまでしっかりとくわえ込み、身体の中を蠢くフリオニールの熱を感じてそれだけでライトニングの平常心はもうどこかへと消え去っていく。
身体の奥深くまで貫かれる度に、身体の中を炎と電流が同時に駆け回る。もっと深く、もっと奥までと求めるように自然とライトニングも自分から腰を揺らしていた。
それがフリオニールの動きと調和し、普段では届かないような奥深くまで突かれることで更に強くなるライトニングの中の熱。
一度貫かれるたびに与えられる快楽、しかしそれだけでは足りないと、もっともっとと身体が―本能がフリオニールを求めている。そしてその求めに応じるかのように何度も何度も繰り返しライトニングを貫くフリオニール。
身体に宿る熱が暴走し始め、もうライトニングは何も考えられる状態ではなくなっていて―

「っ、ライト…そんなに、締め付け…られたら、っ…!」

目の前に火花が散っているような感覚と共に高みへと押し上げられるライトニングの意識、そして背後で聞こえたフリオニールの呻くような呟きと身体の奥に放たれる劣情―
咥えたままになっていたフリオニールの指が引き抜かれ、ライトニングを抱きすくめるようにその手がライトニングの腰の辺りに回される。


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