甘い響きにいざなわれ-4/5-






「…ライト…俺」
「分かっている…私だってもう、これ以上は我慢できない」

ライトニングの言葉にしっかりと頷くと、フリオニールは一度身体を起こして…自分とライトニングの身体の下にちゃんと毛布があることを確認すると、身体を横たえたままのライトニングの両脚を取ってしっかりと広げる。
蜜を溢れさせる秘所に自身を押し当てると何の躊躇いもなく腰を進める―絡み付く感覚は、手から与えられる刺激とはまた違いフリオニールの中に言葉には出来ないほどの喜びを植えつける。
それでも自分の本能がもっと強い快楽を求めて一度腰を引き、深く貫く。繰り返す抽送の中、全ての熱と感覚がライトニングと繋がり合った部分に集まっていくような錯覚を覚えていた。
身体の下に敷いた毛布を掴み、頬を紅潮させぎゅっと目を閉じたライトニングはあられもなく声を立てながら時折自分でもねだるように腰を揺らしている。

「…目、開けて。俺を見てて」
「っ、ん…」

うっすらと開かれたライトニングの空色の瞳はうっすらと涙を溜めている―フリオニールは起こしていた上体を倒し、快楽を訴えるその涙を舌で舐め取った。
毛布を握った手を解かせ、その手をしっかりと握り締める。きつく握り返されたその手からライトニングの愛情を感じて、フリオニールはそれだけで嬉しくて仕方がなくなっていた。
その姿勢のまま、叩き付けるかのように何度も何度もライトニングを貫く。そのたびに、フリオニールの熱を求めてか内壁が蠢き蜜が絡み付く…
額を流れ落ちる汗を拭うこともなく、もっと奥深くにある快楽を目指してフリオニールはただただライトニングを求めていた。
愛しているとか好きだとかもうそんな言葉では表現しきれないほどに、ただただライトニングのことが欲しくて、ライトニングだけしか見えていなくて。
そんな自分と同じように、真っ直ぐに自分だけを見つめて声を上げるライトニング。その姿も、声も、視線も、動きも、何もかもがフリオニールを捕らえ縛り付けて離さない。
繋がりあい絡み合い深まりあう愛情が、ただひたすらにフリオニールの中の衝動を突き動かす―

「っ、ふりお…にーる、も…ダメ、だ…」
「ああ…ライト、一緒に…」

貫く動きが激しくなり、ライトニングもまたフリオニールを誘うように腰を揺らしている。その動きに伴ってしっかりとフリオニール自身が締め付けられ、そして誘い出されるように一際きつく締め付けられる。
その感覚にもうフリオニールは耐えられない。しっかりと深く貫くと、ライトニングの身奥に押しとどめていた劣情が解き放たれていった―

肩で大きく呼吸をしながら、微かに身体を起こす…まだ微かに潤んだ瞳のまま自分を見上げているライトニングがたまらなく愛しくなって、唇を軽く触れ合わせる。
ライトニングも荒く呼吸をしつつ面映そうに笑いながらも、繋ぎあったままの手と反対の手でフリオニールの髪をゆるゆると撫でた。


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