引かない熱と優しさと-2/5-






ふたりがやってきたのは、仲間達がいるであろう野営地からは少し離れた川のほとり。
野営地の方向からは岩場に隠された形になる草むらを見つけると自然とそこに脚を進め…岩場の陰に入ったところでライトニングはフリオニールの頬に手を添えその顔を引き寄せる。
唇は触れ合ったかと思ったらすぐに離れ、角度を変えてまた触れ合わされる。何度も何度も繰り返される口付けは、最初は触れ合うだけだったがやがてフリオニールの方からしっかりと重ねられ、ライトニングの口腔内へと舌が割り入ってきた。
ねじ込まれた舌を吸い、時に絡めながら…押し殺していた熱が炎のように燃え上がりライトニングの身体を支配していく…
口付けながらもフリオニールの手は器用にライトニングの着衣を乱し、露わになった素肌をフリオニールの指が滑る。
胸元を滑る指が、慣れた所作で胸の頂へと動き既に硬くなりかけた突起を摘む。口付けの合間にライトニングから吐息が漏れ、それに気を良くしたように空いた左手がライトニングの腰に添えられた。
引き締まった臀部を撫でる掌が次第に前に回り、何の躊躇いもなくスカートの中に滑り込む。
躊躇いもなくスカートの中に纏われたものを全て引き下ろしたフリオニールの手は、そうするのが当然であるかのように指先で花芯に触れた。途端にライトニングの脳髄を撃つ、電撃のような快感。
触れられることで与えられる快感に身を委ねる―身体の中に宿った熱が一気に強くなり、激しく暴れまわるのを感じる。
岩に凭れフリオニールの背中にしがみつきながら、ライトニングは唇の隙間から吐息と声を漏らし、そのたびにフリオニールの手の動きは激しくなっていた。
いつしか花芯を撫でていた指は秘所の入り口へと滑らされ、解すように動かしながら既に蜜を零しているライトニングの中へと指が突きたてられる。
外側から受けるのとはまた違う刺激がライトニングを襲い、指先が触れるだけでそこから火がついたように身体の中の熱が集中していく。
指を差し入れるために自然と動いた掌と親指が花芯に触れ、内からと外からと両方からライトニングの敏感な部分を責めたてるフリオニールの手…暴走する熱がライトニングを翻弄する。
触れられる感触だけでなく、指が動くたびにくちゅくちゅと響く音が聴覚からライトニングを刺激する―間違いなくフリオニールの手で開かれ乱されていく自分の身体、そこに確かに感じるフリオニールの愛情がライトニングの身体に宿った熱を強い幸福感へと摩り替えてゆく。
やがて、絡み合い続けた舌が解かれ…訝しんでライトニングが目を開けると、フリオニールは悪戯をする子供のようにライトニングに微笑みかけた。

「…もっと気持ちよくしてあげる、から」

秘所に差し入れられた指を動かしながらフリオニールはライトニングの前に跪く。そして、ライトニングの片足を持ち上げて自分の肩にかけさせると、大きく開かれた秘所を確認するように一瞥して何の躊躇いもなく露わになった花芯に舌を這わせた。
無骨な指から与えられるのとは違う柔らかな舌の感触が、熱に浮かされたライトニングを更に翻弄し始める―

「っ、あ…!」

舌が絡み合っていたことで先ほどまで思うように出せなかった声が止められなくなり、それに気づいたのかフリオニールの動きはより激しくなる。
秘所に差し入れられた指はいつの間にか2本に増やされ、攻め立てるように内壁を擦る。時折折り曲げられる指がライトニングの一際弱い部分を刺激し、それだけでどうにかなってしまいそうなほどの快楽がライトニングを襲っていた。

「凄い…どんどん溢れてくる。そんなに気持ちいい?」
「っ、いちいち…そんなことを、言うな…!」

反論の言葉にも力が入らない…フリオニールの愛撫に蕩かされているのは紛れもない事実で、それが自分でも分かっているから…反論したところで、それは結局肯定にしかならないことをライトニングは自分でも良く分かっている。
理解しているのはフリオニールも同じで、再びなんの躊躇いもなく花芯に舌を添えるとわざと音を立てながら手と共に激しく動かし始める。
自然とフリオニールの頭に手を添え、その指がフリオニールの髪に絡む。それに気づいたのか、フリオニールは手と舌の動きを更に激しくさせ…繰り返される刺激に、ライトニングの中で弾けていた火花が目の前に激しく星を散らし始める。

「っふりお、にーる…もう、だめ、だ…!」

口で止めるようなことを言ったのは、目の前に迫る絶頂に…その感覚に溺れ飲み込まれる自分自身がほんの少し怖くなったから、で。
それでもこの感覚を越えた先にある快楽をライトニングは知ってしまっているから…たとえ堕ちて行くだけだとしても、その快楽から逃れることなど今のライトニングに出来るわけがなくて…襲い来る快感の波に、ライトニングはそこで思考を手放した―


←Prev  Next→




TEXT_DEEP MENU / TEXT MENU / TOP
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -