御伽噺に出来ない恋-4/6-






それまで下着越しにライトニングの秘所に触れていたフリオニールの指が、下着の脇から忍び入る。そして濡れそぼったそこにぐい、と中指がねじ込まれた。

「ひぁ…っ…」

急だったからか声を殺しきれず、ライトニングが一際高い声を上げる―そして再び唇を噛み締めたライトニングはフリオニールを睨みつけた。
フリオニールはそんなライトニングを宥めるように一度軽く唇を触れ合わせ、そしてライトニングの耳元で小さな声で―彼女だけに聞こえるように囁く。

「そんな声出したら…スコール達に聞こえるかも」

口ではそう言いながらも、奥までねじ込まれた指はライトニングの弱い場所を攻め立てるかのように小刻みに動かされ、そのたびにライトニングは浅く息を吐いて声を逃がしている―
そんなライトニングを見てもフリオニールの手は休まることを知らない。声だけでなくわざと水音も響かせるかのように指の動きは速くなる一方で。
中指を微かにずらすとその横から人差し指をねじ込み、2本の指がライトニングの中で暴れまわる。
その動きに伴って再びライトニングが声を上げそうになるのを見つめているうちに笑みが浮かんだのは自分でもほぼ無意識の領域だった。

「この…馬鹿…!」
「…ああ、自分でもそう思う」

とめどなく溢れる蜜の感触を確かめるように指を動かしながらフリオニールは悪びれもせずにそう言ってみせた。
こんなライトニングの姿を知っているのは自分だけ…ふとその考えが再びフリオニールの胸に去来して、その指はひたすらにライトニングの中をかき回す―口では馬鹿、なんて言いながらライトニングが拒絶の素振りを見せることはなく。
声を出さないようにと身を震わせながら堪えているライトニングの姿がたまらなく愛しい…フリオニールの側も、もう触れているだけでは我慢できそうになくて。

「あのさライト…そろそろ、挿れたい…」
「…好きにしろ」

拗ねているのかふい、と目を逸らしたライトニングの頬に、空いた片手で触れて再び口付ける。
そのまま指を引き抜くと、自分も手早く下半身に身につけているものを脱ぎ捨て…腹部に沿うように反り返った昂ぶりを取り出した瞬間に先端から先走りが溢れる。
ここまで自分が随分我慢していたのだと言うことをそれだけで思い知らされて―フリオニールはそのままライトニングに圧し掛かると、ライトニングの下着は外さず軽く脇にずらした状態で秘所に自身を押し当て、ゆっくりと腰を進める。
あまり声を立てさせないように、ゆっくりと。
そして、根元までしっかりと貫いたのを確認すると再び唇を重ね、激しく絡め始める…ライトニングの声を封じる為でもあったがそれよりも何よりも、爆発しそうなライトニングへの愛しさの行き場が自分でも見えなくて、ただただ口付けることしか出来なくて。
始めはゆっくりと…次第にそれでは我慢できなくなって少しずつ腰の動きを早めながら、吐息と…繋がり合った部分から響く水音に耳を傾ける。
わざと音を立てるように激しく動かしてみたり、動きはゆっくりながらも抜けるぎりぎりまで腰を引いてから再び最奥まで深く貫いたり。そしてそのたびに重なった唇の隙間から甘い吐息が漏れ、声を殺そうとしているのにライトニングが快感を訴えていることをフリオニールに示していた。
動きが激しくなるにつれて、ライトニングはフリオニールの背中に手を回ししっかりとしがみついている。フリオニールの上半身は着衣のままだが、服の上からしっかりと背中に爪を立てられているのを感じる…そのかすかな痛みさえ今のフリオニールには心地いい。
それでもだんだんそれでは我慢できなくなってきて、フリオニールは一度唇を離してライトニングを真っ直ぐに見つめた。
動かすたびに快感に頬は上気し瞳は潤んでいる、それだけで満たされた気持ちになっていく…身体に与えられる刺激と心に与えられる満足が、フリオニールの奥底にとてつもない快感を呼び起こしていく。


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