愛欲の虜-4/6-
「…ライト…？」
「言っただろう、もう待てないんだ」
そしてフリオニールの腕を強く引く。バランスを崩してフリオニールが座り込んだのを確かめると、ライトニングはその肩に手をかけて何の躊躇いもなくフリオニールの身体を押し倒す。
そのままフリオニールの身体の上に跨ると、触れられてもいないのに蜜を溢れさせる秘所に昂ぶりを押し当て…そのまま一気に腰を沈めた。
「っ、ライト…！」
ライトニングのその行動にフリオニールは今はもう身動きをすることさえ出来ない。
フリオニールの戸惑いなど気にする様子もないライトニングは腰を浮かせては沈め、あられもなく声を立てながらフリオニールを奥まで飲み込んでその身を動かしている。
普段よりもずっと熱く絡み付いてくるライトニングを感じながら―フリオニールはただ、戸惑いの先にある快楽に身を任せるだけ。
見上げればライトニングは恍惚とした表情を浮かべながら、貪るように身体を動かし続けている…フリオニールはごくごく自然に腕を伸ばし、そのライトニングの胸元に触れる。
「っ、あ…！」
「ただ動いてるだけよりこの方がちょっとでも気持ちよくなれるだろ？」
こくん、とひとつ頷いたライトニングを確かめると、フリオニールはその胸の突起を指で転がしながら自分も下から突き上げる。
ライトニングの中は既にびくびくと細かく震え始め、彼女自身の絶頂が近いことをフリオニールに訴えかける。
それに気付くと同時にフリオニールはライトニングの腰に手を添え、自身も呼吸を乱しながら下から突き上げる動きを激しくした。
普段よりもはるかにきつく感じる締め付けと、自分の動きにフリオニールが受ける快楽もいつも以上に激しく…気付けばもっともっとと自分でも求めてしまっていることが分かる。
激しい突き上げに呼応するようにライトニングの身体は大きくのけぞり、一際高く声を上げたと同時に締め付けがきつくなる…強く締め付けられたことでまるで搾り取られるかのように、ライトニングの中へと劣情が吐き出される―
早鐘のように打つ鼓動と乱れたままの呼吸を落ち着かせるように、フリオニールは一度力を抜いてぐったりと重力に身体を預ける。
そんなフリオニールに跨ったままのライトニングは一度は床に手をつけ、フリオニールと同じように乱れた呼吸を整えようとしていたのかその動きを止めていたが…少し呼吸が整ってくると、すぐに腕を伸ばしてフリオニールの腕を掴みその上半身を起こさせると背中に腕を回す…
「…フリオニール…もっと…」
ライトニングがねだるようにそう囁いて、すぐに唇が重なる…どちらからともなく差し出した舌が絡み合い、その腕は互いの背中に回され合う。
流石に1回でどうにかなるようなレベルのものではなかったか―そんなことを考えながら、フリオニールはライトニングの背中に回した腕をゆるゆると撫でる様に動かした。
ただ背中を撫でるだけでもライトニングの身体がビクビクと震えるのが分かる…魔法の効果だろうか、普段よりライトニングは相当敏感になっているようにも思える。
それに気を良くしたのか、フリオニールは唇を離すと少し身をかがめてライトニングの胸の突起にちろりと舌を這わせた―途端に声が上がりきゅうときつく締め付けられ、先ほど果てたばかりと言うのにその感触にフリオニールにも再び熱が戻ってくる。
繋がったままのライトニングもそれを感じたのか、フリオニールの背中にしっかりと腕を回したまま腰を揺らし始める。丁度、フリオニールの引き締まった腹筋に花芯をこすりつけるかのように―
身体が密着している為フリオニールのほうは先程ほどは激しく動くことが出来ないが、それでもうねるように自身を包み込むライトニングの動きに確かな快感を覚える。
一度胸元から唇を離し、今度はライトニングの耳朶を甘噛みする…たったそれだけのことでも一瞬締め付けがきつくなる。
「フリオニール…っ…！」
名前を呼ばれるだけで爆発しそうになるライトニングへの愛しさを身に感じながら、フリオニールは今度はライトニングの頬に触れて自分から唇を奪い貪るように舌をねじ込む。
応えるように絡められる舌と止まらない動き…誘い出されるようにフリオニールの限界も近づいてくる。
口付けの中薄く目を開けてみればライトニングは夢中で舌を絡めながら快楽に身を委ねるようにひたすら身体を動かしている。
その姿すら愛しくて、再び背中に腕を回してその身体をきつく抱きしめる…それにすら反応してしまうのかライトニングの身体がびくりと跳ねる。
声をかけたいのに唇を離すのが惜しくて、貪るように口付けを続けながらライトニングの動きによって与えられる快感に溺れてゆく…
抱きしめたままのライトニングの身体が一際大きく震えてまたも強く締め付けられる力を感じる…限界が押し迫っていたフリオニールの側はそれに耐え切れず、再びライトニングの中に熱を放つ…