深愛-3/5-






「あ、あんまり見るなよライト。男だって流石に恥ずかしいんだぞ」
「さっき遠慮なく私の裸を見ていたのはどこの誰だ」

冗談めかしてそんなことを言いながら身体を起こして腕を伸ばす。それに呼応するようにフリオニールがその身体をきつく抱きしめて再びライトニングの身体を横たわらせた。
直接肌が触れ合うだけで先ほどまでと違う「熱さ」がライトニングの中に宿る…
散々触れられて敏感になった胸に引き締まった筋肉が押し当てられ、太股には確かな熱を持ってフリオニールの昂ぶりが触れる。
互いに誰にも見せたことのない姿を曝け出して、ただお互いの存在を確認するように抱きしめあっている…言いようもない幸せと、そして再び去来する「これが最後」と言う哀しみがライトニングの心を複雑な色に染めてゆく。
やがて自分を抱きしめた腕が解かれ、その右手が遠慮がちにライトニングの内腿に触れた。
そしてゆっくりと、その手が上のほうへと這い上がって来る…たったそれだけのことなのに、ライトニングの内に宿った熱はどんどん大きく強くなっていく。
その間もフリオニールの手はためらいがちではありながらもゆっくりとライトニングに触れ続ける。

「…ここ、で…いいのかな」
「違う…もう少し前」

様子を探るように指を動かし、ようやく目的の場所を探り当てたのかフリオニールの指が確かめるように秘所の入り口に触れた。
先ほどまでとは違う、もっと強い「衝動」がライトニングの中に湧き上がる。
今まで誰にも見せた事のないところにフリオニールが触れている。
羞恥が全くないと言えば嘘だが、それよりももっと強い感情がライトニングを支配していた。

「あのさ、この期に及んで変なこと聞くけど…もしかして、ライトも初めてだったりする?」
「少なくともこういう経験をした記憶は私の中にはないな。元の世界にいた時のことは知らないが」
「そか…いやその、聞いた話なんだけど…初めてだと、上手く入らなかったりするって言うから」

その言葉と共に、遠慮がちに入り口を触るだけだった指がライトニングの中へと進入してくる。
先ほどまでの胸への愛撫の為か、既に充分に潤っていたようでその指は容易くとは行かなかったが根元までライトニングの中に飲み込まれた。

「…っ…!」
「ごめん、痛いか?」

正直に言えば、確かに痛い…
しかし心配そうなフリオニールにそれは言えなくて大丈夫だと首を横に振る。
それに、指くらいで痛がっているわけにはいかない…今もまだライトニングの太股に押し当てられたままの熱を思いながらライトニングはそう自分に言い聞かせる。

「結構きつい…大丈夫かな」
「私なら平気だ、気を使わなくていい」
「でも…あ、少し慣らしたらまだ楽になるかも知れないな…」

フリオニールの指が、秘所を広げるようにぐにぐにと動かされる。
まだ痛みがないではないが、とめどなく溢れる蜜がその指の動きを助け次第に痛みを超えた「何か」がライトニングの中に花開きはじめる。
時折自分の耳にも届く水音。自分の身体がどうなっているのかすらライトニングには分からなくて、でもそれが不安なんてことはまったくなくて―ただもっと近くにフリオニールを感じていたくて、縋るかのようにその背中に腕を回す。

「…綺麗だよ、ライト」

身体の中でとめどなく駆け回る熱に浮かされながらフリオニールの声を聞く。
でももう、今のライトニングはそれに頷くことしか出来ない。
身体が慣らされていくに従って痛みと摩り替わってゆく快感、それに伴ってどこからこんな声が出ているのか自分でも解らないような声をあげる…
もはや今のライトニングには、それを恥ずかしいと思うような余裕すら残っていなくて。
しがみつく腕を片方解き、フリオニールの後頭部に回す…そのまま口付けをねだるように目を閉じ、フリオニールもそれに気付いたのかふたつの唇はそっと重なり合わされる。

「…あのさ、ライト」

唇を離したフリオニールが不意に真面目な顔でライトニングを見つめる。

「俺、その…もう我慢できない…」

その言葉の意味をはっきりと悟っているライトニングがゆっくり頷いたのを確かめるようにフリオニールがその脚を割り開き、指を引き抜いてからその代わりに秘所に昂ぶりを押し当てる。
入り口に触れただけでも先ほどまで自分の中をうごめいていた指とは桁違いの大きさを感じて、不安げなフリオニールの分までと冷静に振る舞おうとしていたライトニングも流石に覚悟を決めるようにぎゅっと目を瞑った。


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