くちびるに愛を乗せ-5/6-






「…っ、がはっ…げほっ…」

放心したフリオニールが我に返ったのは、自分が今放ったものを受け止めきれずにライトニングが咳き込んでいる声を聞いた瞬間だった。

「だ、大丈夫かライト!?」
「…正直に言えば…あまり大丈夫ではない、な」

そう言うとまたひとつ咳き込み、ライトニングは掌で唇からあふれ出た白濁を拭い取る。
そして大きく息を吸い込み、ひとつ吐き出した…それで少し落ち着いた様子でフリオニールを見上げた。

「…だからもういいって言ったのに…」
「仕方ないだろう、こんなに出ると思ってなかったんだから」

掌に絡みつく白濁に無意識に視線を落としてライトニングがぽつりと呟く。…普段彼女は身体の中でこれを受け止めているわけで、「こんなに出ると思っていなかった」と言うのも仕方のないことなのかもしれなかったが…
その言葉にライトニングへの愛しさが溢れて、フリオニールは考えるよりも先に跪いたままのライトニングの身体を持ち上げるように抱き上げて唇を重ねる。

「…っ、にがっ…」
「確かに、あまり美味しいと思えるものではないな」

冷静にそんなことを言うライトニングがなんだか可笑しくもあり、それでも先ほどの様子を見ているとなんだかライトニングに対してとても申し訳なくもあり…
フリオニールはただただその身体をきつく抱きしめる。

「すまない…無理させて」
「別に無理をしたつもりはない…お前が満足したなら何よりだ。だが」

そのままライトニングは微笑を浮かべ、フリオニールの耳元に唇を寄せる。
吐息が耳にかかってくすぐったい…そんなことを思っている間に、囁かれた声。

「お前があまりにも気持ちよさそうにしているから…私も…」
「ああ、今度は俺の番、かな」

そう言っている間にも既にフリオニールの手はライトニングの服をはだけにかかっている…ここまでさせたのだから、普段以上にライトニングを満足させないと逆に自分の気が済まない。
…そのせいだろうか。後から思い返せば、この日のフリオニールはいつも以上の優しさと激しさで、ライトニングへ愛を注いでいたような…そんな気が、自分でもしていた。
フリオニールが触れる前から蜜を溢れさせていた秘所に指を差し入れ、かき回しながら耳朶に、首筋に、胸元に…ライトニングの全てに唇を落としてゆく。
その度に身を捩じらせ小さく声を上げるライトニングがたまらなく愛しくて、魅力的で…フリオニールは既にまた自分自身が熱くなってきているのを感じていた。
そして、ふと思い立つ。

「…あ、そうか…そうだよな、そう言う手もあるのか」
「…どうした…?」
「ライト、立ったままでいいからそこの木に凭れて」

秘所をかき混ぜていた指を引き抜くとライトニングがこくりと頷いてフリオニールの言うように木にもたれかかる。
それを確かめたところで先ほどまでライトニングがそうしていたようにライトニングの前に跪く。
そしてとろとろと蜜を溢れさせる秘所に何のためらいもなく口付けた。

「っ、フリオニール…?」
「ここまでしないとおあいこにはならないかなと思って」

指の代わりに舌で熱くなった内部をかき回したり、舌先で固くなった花芯をつついてみたり。
自分だって唇や舌から与えられる普段とは違う刺激に翻弄されたのは事実で…多分自分がこうすればライトニングも普段とは違う悦楽を得られるのではないか、と。
その想像は当たっていたようで、溢れる蜜は留まることなくライトニングは…敢えて抑えるかのように小さな声ではあったが嬌声を上げ身体を震わせている。


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