白い波に抱かれて-4/5-






「…気持ちいい?」
「ん…」

小さく頷いたライトニングを見て、フリオニールの全身をライトニングへの愛しさが支配してゆく。
もっと、もっと見てみたい。
普段は冷静で余裕があって、年齢のこともあってか自分よりも優位に立っているように見えるライトニングをもっと自分の手で乱してみたい。
その欲求に導かれるがままに胸に触れていた右手を下半身へと滑らせながら、代わりに唇と舌が胸の突起に触れる。
そして滑らせた手はゆっくりと脚の間を通って、既に熱く潤っている秘所を指先が探り当てる。
入り口に中指を押し当てて一気に中へと押し進め、そのまま親指で花芯を撫で上げた。

「…っ、や…!」

上がった嬌声に、フリオニールの口の端がかすかに上がり指の動きは少しずつ早くなる。
中をかき回すたびにフリオニールの耳に届く水音と、そして自分しか聞くことを許されていない快楽を訴える声…それが余計にフリオニールの手の動きを早める。
耐え切れずにぎゅっと目を瞑りぎゅっとシーツを掴むライトニングはその存在だけでフリオニールの心をかき乱す。
薄く目を開いたライトニングの目の端にはうっすらと涙が溜まっている―普段涙を見せることがない彼女の涙、それも悲しませたわけでも傷つけたわけでもなく悦ばせていることで浮かんだ涙はフリオニールの目にはとても妖艶に映る。
目の前のライトニングの姿を見ているだけで暴発しそうなほどの熱が身体の中を駆け回る―

「ライト…もう挿れていいか?」
「っ、ああ…」

乱れた呼吸のまま曖昧に頷いたライトニングを確認してから、フリオニールは指を引き抜くと下着ごとズボンを脱ぎ去りベッド脇に放り投げた。
そのままライトニングの両脚を抱えるように持ち上げ、その脚を自分の肩にかけさせる。
そして秘所の入り口に自身を押し当てると一気に腰を沈めた。

「っ、そんな…深く…っ!」
「ほんとはもっと奥まで届かせたいくらいだけど」

余裕ぶってそんなことを呟きながら激しく腰を打ち付ける。
既にシーツは乱れ、ふたりの汗ばんだ身体にまとわりついてくる。それはまるで、真っ白な波の中を2人でたゆたっているようで。
一度ねじ込むたびにライトニングが高く声を漏らし、その声が起爆剤になったかの様にフリオニールの動きは深く激しくなってゆく。
時に緩やかに絡みつき、そして時にきつく締め付けられる感覚…限界は、近い。
―まだだ。もうちょっと…
額に浮かんだ汗が頬を伝い流れ落ちる。滴った汗がライトニングの胸元に落ち、彼女自身が流した汗と交じり合ってシーツへと流れ落ちてゆく。

「ライト…愛してる…!」
「私も…あいし、て…っ、ん…!」

言葉が終わらないうちに一際きつく締め付けられ、その瞬間にフリオニールの頭の中で何かが真っ白に弾ける…
その瞬間にフリオニールの身体中を駆け回っていた熱がライトニングの中へと解き放たれていった―


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