「とにかく、俺にぶつかっといて無事で済むと思うなよ!!」


「(すげぇ。無理矢理話戻した)」


グイッ

「…!?」



キャプテンと呼ばれていた男にキイチは顎を持ち上げられる。



「眼帯のお前、中々綺麗な顔してんじゃねぇか…。こいつァ高く売れるだろうな」


「離せ」


「ギャハハハハ!!強気なヤツも嫌いじゃねェぜ!!」


「キイチ!!」


「エース、お前は先にマキノさんの所に行ってろ」


「けどっ……!!」


「いいから」


「〜〜〜っ!!!」

ダッ



俺はマキノにこの事を伝えるために村の方へ走っていった。



「おい、良かったのか?弟だけ逃がして」


「当たり前だ。弟を守るのも姉の役目なんでね」


ドカッ


「「……っ!!!?」」


「当然、弟を傷つけたヤツを叩きのめす事もなァ……!!」



その後、キイチは俺がマキノにまだ報告している時に無傷で帰ってきた。




≡≡≡≡≡≡




マキノさんに説教をくらい、夜になったので布団に入ろうとしたらエースに声をかけられた。



「あのさ、キイチ」


「どした?」


「えと…今日一緒に出掛けただろ?」


「ああ」


「あー…うー…その、ホントはよ…」


「…?」


「こ、これを渡そうと思って…」



何やらもじもじとしているエースが右手を俺の方に差し出した。エースが持っているのは赤い石が付いてる黒色の皮のブレス。



「……これ」


「その、この前露店で売ってて、キイチに似合いそうだなーって思って…」



ホントはもう少し良いタイミングで渡したかったんだけど…と言って、エースの顔が真っ赤になるのが分かった俺は小さく笑う。

……あれ?このブレスは…



「エース」


「(ビクッ)ややややっぱり嫌か!!????」


「や、そうじゃなくて……………ほら」



俺がポケットから出したのは、エースが買ったのと形状は全く同じで色違いの黒い石の付いた赤色の皮のブレス。恐らく、買ったのは同じ露店なのだろう。

案の定、それを見たエースはぽかんとしていた。



「………キイチ、コレって…?」


「ん、エースにあげようと思ってな」


「何で……」


「この前、俺の誕生日の為に花摘んできてくれたろ?それのお礼」



―誕生日おめでとうキイチ!!

そう、先週は俺の誕生日だった。皆が祝ってくれている中、エースは泥だらけで帰ってきて俺にたくさんの花をプレゼントしてくれたのだ。



「ん。エースの貰うからコレあげる」


「けど……」


「お揃いって何か良いよな!!」


「〜っ///!!」


「さ、寝ようか」



俺はさっさと寝室の方へ行ったから、俺の一言でエースの顔がもっと真っ赤に染まった事には気付かなかった。







『お揃い』って何か響きがいいよね!!


(キイチー、エースと何処行ってたんだー?)
(んー、秘密)
(ええぇー!!んじゃ一緒に寝ようぜ!!)
(ダメだルフィ!!キイチは俺と寝るんだ!!)
(残念。昼はエースと付き合ったから今日はルフィと寝るよ)
(ガーン!!)
(ししししっ)






*・*・*・*・*

初 短 編 !!

うーん、どうでしょう\(^o^)/
俺が書いたら何か会話が多いんですよねー

なんとなく書き始めたら、2ページ目で既に何書こうとしてたか忘れたしww
でも海賊達の所は書いてて楽しかったです!!(´∀`)
とりあえず、次はもう少しちゃんと話の内容を決めてから書こう。うん。

ちなみに、ヒロインとエースは白ひげに入った後もこのブレスをまだ付けてます。大事な人に貰った物は大切にする派。


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