壱拾萬打企画! | ナノ






(おまけ)


『阿修羅だけずるーい!』
『ずるーい!』
「!?だ、誰だお前等!?」
『僕らは』
『阿形と』
『吽形でーす!』
「阿形、と、吽形…?」
『うん!』
『僕らも一緒にいていーいー?』
『阿修羅だけ買っていって、僕等だけ置いてけぼりなんて嫌ー!』
『ねーねー!』
『ねーったらー!』
「わ、分かった!分かったから両側から引っ張るな!………待て、何を言ってるんだ?刀は確かに買ったが、どうしてお前等がそれを知ってる?というか、置いてけぼりってどういうことだ?」
『質問が多いよー!』
『んーと、簡単に、超簡単に言うとね!』
『『僕ら、刀でーす!』』
「は…?」
『でね、さっきまで一緒にお店にいたんだけど』
『阿修羅が買われちゃったから僕らも着いてきたの!』
『『てへっ★!』』
「……お、おう」



(…ってことは俺がお前等を盗んだことになるのか!?)
(さぁ?)
(さぁ?)
(仕方ない、この際何で人間の姿になってるのかは置いといて、お前等!刀の姿になってもう一度店に戻るぞ!!)
(えー?)
(このままでいいじゃん?)
(よくない!泥棒は駄目だと弟に厳しく教え込んできたんだ!俺がそれを実行できなくてどうする!!)
(うーん、海賊なのに変に真面目だね)
(ね、変に真面目だね)


(これが僕らの主かぁ)
(これからどうなるかなぁ)
(…どうであれ、これまでと同じだったら)

(((その生き血を最後の一滴まで啜ってやればいい)))





→後書き


 

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