「お兄ちゃんもう生きていけない…!」
『突然どうしたのかなロー兄』
「俺のアルが反抗期になってしまった!」
『私の反抗期はロー兄のみ永遠に続くよ』
「というかどうしてそんな話になった」
「アルが俺秘蔵のビデオテープを捨てたんだ!」
「何が録画されてたんだ?」
『基本的に盗撮されてたやつ。部屋とか学校での』
「他には無かったのか?盗撮された写真とかも山ほどあるだろ」
『写真は今度の燃えるゴミに全部出すよ』
「NOOOOOOOOO!」
「俺も手伝うぜ」
『ありがとキッド兄。三袋あるから助かるよ』
「そんなにあったのか…」
「アル…まさか俺の隠し倉庫のアルバムまで…!」
『あ、写真剥がし終わったアルバムも今度の資源回収に出すから手伝って。確か倉庫のアルバムを合わせて十冊以上あったから』
「NOOOOOOOOOOO!!」
「おう」
「お、俺のアル写真集が…!アルの着替えムービーが…!!」
「実の妹の着替えを盗撮すんなよ」
『そろそろ警察に突き出す覚悟をするべきかな?』
「まぁ落ち着け。時が来たら俺がやってやる」
「朝から濃厚な会話してんなお前等…」
『お姉ちゃんおはよう。紅茶飲む?』
「おう…頼む」
「俺のアルが…俺のアルが…」
「…こいつもゴミに出すか?」
『そしたらキッド兄が訴えられちゃうからやめといた方がいいよ。自然に回収されるまで待とう?』
「そりゃあ自然に逮捕されるのを待てってことか?」
『? それ以外何かある?』
「…あたし最近アルがどういう方面に成長するかが怖いぜ…」
「あぁ…俺もだ…」
「俺のアル…」
『あ、そろそろ行ってくるね。今日日直だから』


これが日常
(悲しいけど慣れちゃった)

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