「会いたかったー」
「会いたかったー」
『…何?何でこっちを見るの?』
「んもう!ノリ悪いわね!」
「もう一回!!」
『えっ』
「会いたかったー!」
「会いたかったー!」
『会いたかったー…?』
「「YES!!」」
『何このノリ怖い』
「というわけでカラオケ行くわよ!」
「というわけでついておいでアル!」
『わけが分からないよ…』

≡≡≡≡≡≡

「こなああああああゆきいいいいいいねぇええええこぉこぉろまああでしいいろくううううう」
「そおおおおめらああああれたああああならあああああ あっああぁあああ」
『(音でかいなぁ…)』
「ふぅ…ほら、アルも歌いなさいよ」
『二人が歌ってるのを聞いてるだけで十分(耳が壊れそう)だよ』
「私達に遠慮する必要はないわよ!ほら!」
『いや、別に遠慮してるわけじゃないから…』
「じゃあ合いの手を入れるだけでもいいから!」
『ええぇ…』

「女々しくて!女々しくて!女々しくて!」
「つぅらああああいよおおおぉおおぉぉおおおおおおおおお!!」
『………』
「「合いの手!」」
『…(シャンシャンシャン)』←タンバリン

「きぃみぃといいたいいいからあああああぁああああああ!」
『…(シャンッ!)』←タンバリン

「女々しくて!女々しくて!女々しくて!」
「「つぅらああああいよおおおぉおおぉぉおおおおおおおおお!!」」
『…(シャカシャカシャカ!!)』←マラカス

≡≡≡≡≡≡

「アルが帰ってこない…!もう7時過ぎたのに…!」
「味噌汁が冷めてしまったな」
「ただいまー…って、おい。もう晩飯作ってたのかよ」
「アルが帰宅してから着替えて宿題を確認してそれを机に置いてリビングに降りてくるまでの時間ぴったりに合わせた結果だ」
「(相変わらず気持ち悪いなこいつ…)」
「キッド、アルから連絡は来てないのか」
「あぁ?お前等こそメールとか来てないのかよ」
「ローはともかく、俺もメールが来てなくてな…」
「おい、俺はともかくって何だ」
「ホーキンスに来てなかったら俺にも来ねぇんじゃね?」
「そして何故スルーしたキッド」
「ローは黙って味噌汁を温め直してこい」
「俺に命令するな」
「…そうか、明日がローの命日となるのか。残念だ」
「!!??」
「キッド、一応携帯を確認しろ」
「来てねぇって…ん?今メールきた」
「何て!?お兄ちゃんが格好良すぎてドキがムネムネしてるって!?」
「うるせぇ!」
「ロー…」
「……わ、分かった…味噌汁を温めてくる…」
「(相変わらず怒らせたら怖いなこいつ…)」
「…で、アルは何だって?」
「あ?えーっと…」


From:アル
Sub:ごめんなさい(´・ω・`)
――――――――――――――
クラスの友達に捕まっちゃって
カラオケなう

なるべく早く帰るつもりだけど
帰るの8時すぎるかも


PS.
失恋した乙女って怖いね…

-END-


「……」
「……成程」
「…ローに何て説明すっかな…」


失恋なう!by.クラスメイト
(シャシャシャンッ!)←楽しくなってきた

*補足
アルのお友達はクラスメイトのオカm…げふげふ、オトメンです。
名前はリムちゃん(ウィリアム)とランちゃん(ディラン)です。
彼女達は男にしか興味ないので、アルの事は友達としか見ていません。

そしてアルがローとホーキンスにメールを送らなかったのは、ローがメールを見たら喧しくなるだろうと考え、ホーキンスにメールを送ればローに見せちゃう可能性があると考えたからです。

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