「アル!」
『ペンギンさん?』
「頼む、急いでこっちに来てくれ!」
『どうしたんですか、そんなに汗だくになって』
「ローが…っ!!!!」
『ロー兄が…?』

≡≡≡≡≡≡

「アルが足りないアルの声が聞きたいアルの下着を舐めたいアルを抱きしめたいアルアルアルアルアル…」

『…帰っていいですか』
「…頼む、後生だから俺とあの状態のローを二人きりにしないでくれ」

「おぉアル、何故お前はアルなんだ…!だが俺はアルでなければ愛することもできないし抱きしめてやることもキスしてやることもできない…!!」

「(何か疑似ロミジュリ劇みたいなのが始まった…)」
『…正直今の私は警察に通報する一歩手前ですよ』
「むしろ警察に通報して保健室からローを強制退場させてほしいくらいだ」
『非常に残念ですが、家族が警察に捕まったとか世間体が悪いじゃないですか』
「そうか…(警察に通報したいということは否定しないのか。)」
『なので私は最終手段を取らせていただきます』
「最終手段?」
『見なかったことにしましょう』
「いや待ってくれ、聖母のような笑顔で何をさらっと言ってるんだ俺と今のローを置いて帰ろうとしないでくれ頼むあとでパフェでも何でも奢るから…!」
『ペンギンさん…そんなに嫌ですか』
「嫌だ」
『…分かりました』
「!」
『…本当は、この手段だけは使いたくなかったんですが…』
「アル…!」
『しかしここまでペンギンさん苦しんでいるとなれば仕方ありません…!』
「い、一体どんなことをするんだ…!?」
『…簡単な事です』

ロー兄を置いて二人で帰りましょう
(なるほど)

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