Dグレの世界に行ってみる6

「回収したイノセンスはどうしたらいいのかな」
「科学班の方なら誰か起きてらっしゃると思いますよ」
「じゃあ行ってみます」

ああ、眠い。
そうも思うけど、イノセンスを届けないといけないな、と思い、トムと初任務を終えたアレンは科学班のところに行こうとした。

「え…」
「あ、アレン」
「え!レイさん、なんでここに?」
「うん、まぁ、話すと長い事じょっ!」

角を回ると地下から昇る階段にレイが座っていた。
やほー、と呑気に話すレイに気が抜けて思わず肩を落とすと、レイに何か固まりが降ってきた。

「え!リナリー!?」
「いたたた…」
「戻ったか、アレン…」
「リーバーさん!?」
「げ、班長きちゃったんですか?」
「レイ…こんなとこにいたのか…」

上から寝ているリナリーは落ちてくるし、リーバーさんは怪我をしているしでなかなか状況が掴めないアレン。
レイはかなり嫌そうな顔で、リーバーをみる。

「もう、班長がここに来たらばれちゃうじゃないですか」
「なにその俺のせいみたいな言い方!」
「とりあえず、アレン。逃げて」
「は?レイさん、何を言ってるんですか?」
「そうだ、アレン逃げろ。コムリンがくる…」
「は?」

その時、ベレー帽を被ったよく分からない大きなロボットが壁を壊して突進してきた。

(来たぁ)
(なんですか、班長。嬉しそうですね)
(嬉しくねぇよ!)
(!?えぇえ!?何あれ!)
(コムリンだよ、アレン)




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