05

昼前
慌ただしい朝食が終わり、各々が思い思いに過ごす時間
この時間、サンジだけは慌ただしく昼食の準備に取り掛かっていた
彼は一体、いつ休んでいるのだろうか
そんな慌ただしいキッチンを覗き込む
鼻歌を歌いながら食材を刻むその手元からはリズムが刻まれる
機嫌は良さそうだ
その様子を確認し、キッチンの扉を背にして小さく深呼吸をする
−よしっ
扉をそっと開け、頭だけを出し、目当ての人物に声を掛ける
『サンジ?今少しだけ良い?』
急に声を掛けられた事に驚いたのか、私から声を掛けられた事に驚いたのか、その両者か
丸くなった瞳を私に向け、咥えていたタバコがポロっと落ちる

「はい、どうぞ」
『あ、ありがとう…』
ソワソワと落ち着かない私に、サンジはコーヒーを淹れてくれた
目の前に出されたカップと一緒に、シュガーポットとミルクピッチャーも置かれる
迷う事なくコーヒーカップのみを手に取り、まだ熱いそれを冷ましながら口に含む
『ごめん、忙しいのに』
「いえいえ、ルビィちゃんの頼みとあれば幾らでも時間を作りますよ、マドモアゼル♡」
『あ、うん、ありがとう』
沈黙が落ちる
居住まいを正し、サンジに向き直り、口を開く
『その………牛乳の事なんだけど…』
「!あ、ああ」
サンジの顔が曇る
その表情を気にしない様に言葉を続ける
『牛乳嫌いなんだ、ごめん……だから、牛乳の味がしたり、匂いのするものは申し訳ないんだけど…』
「ああ、ああ!そうだよな!ごめんねルビィちゃん、嫌な思いさせちまったな…」
『う、うん、でもサンジの作るシチューとか、パンナコッタとかは好きだから!ただ、牛乳の味と臭いがしなければ大丈夫だから…本当ごめん』
「ルビィちゃん……牛乳じゃなくてもカルシウムは摂れるから、チョッパーと話し合って考えてみるよ」
『?うん』
サンジが怒っていないらしいことが分かった私は、安堵の息をつきキッチンを後にする
今日の午前はルフィ達と魚釣りの予定だ


後日、麦わらの一味の食卓では、牛乳を使ったシチューやスープは勿論、ほうれん草、魚やチーズ料理等が定番になったとか、なっていないだとか


−−−✂キリトリ✂−−−
特に面白いオチはないです。
オチを考えるの苦手なんです…
ポンと思いついた事を適当に言葉にしているだけなので、オチを思いつけないんです。

牛乳嫌いなのは私と一緒ですが、キンキンに冷えた牛乳なら飲めます。
ヒロインは飲めません。
因みに、ミ○キーは私も食べれません。
ミルクアイスもダメです。
北海道でアイス食べれないんです…
食べれたら良いのになぁとは思うんですが、どうもあの味と臭いが…
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