愛と呼ぶにはまだ足りない |
安田に見付からないようにこっそり、こっそり始めた準備。 其れは後前田熱子ちゃんのサイン入りの色紙とか、メッセージとか色々を詰め込んで焼いたDVDだ。 何で熱子ちゃんからそんな事して貰えるか、とか何でそんな事をしているかとか、まあ色々疑問は有るだろう。 お前誰に言ってんの?とかね。 ついこの間、花巻ちゃんと熱子ちゃんの精神が入れ替わるって妙な出来事が有った。 で、その時以来花巻ちゃんは熱子ちゃんと交流を持つようになった、らしい。 安田が可哀想で堪らなくなったのは秘密だ。あの場に駆け付けられたら、今頃熱子ちゃんと話したり、なーんて思い出が有ったかも知れねえのに!ってな。 そんな訳で、花巻ちゃん伝で連絡を取って貰って、折角の休日に申し訳無いと思いつつも協力を仰いで(事務所の事とか色々心配だったけど、熱子ちゃんは何故か快くOKしてくれた)。 熱子ちゃん絡みなら、これ以上に無い程喜ぶだろうし。…反応が楽しみだ。 「ふーじー、安田知らねえ?」 「安…?…才崎先生に呼ばれただろ、確か」 「んお、そうだっけ。探した俺の労力返せ安田ー」 「いや無理だからねソレ」 「あれっ安田だ。ごめん影……髪の毛の色素薄くて気付かなかった」 「影薄くて!?つか色素=影な訳!?」 「煩いな安田は。」 prev | next |