*元リハビリ文
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「タオ、」 「はい、何でしょう」 「コスモスをね、とっておいたの。だからこれ、どうぞ」 ばさりと微かな音を立てて差し出されたのは鮮やかな薄紫色のコスモス。以前花祭でコスモスが好きだと言ったのを覚えてくれて居たのだろうか、彼女は本来なら秋に咲く花を、くれた。わあ、と歓声が先ず飛び出して、それから、有難う御座いますとそれを受け取った。後で何処かに挿そう。と言っても、同じ家に住んで居るのだからきっと彼女が私の部屋に飾ってくれるのだと思う。 「とても、嬉しいです。…そう言えば今日はクリスマスでしたね」 それで?と尋ねれば彼女ははにかんで小さく微笑んだ。クリスマスと言えば、プレゼントを渡さなければ。いつもは海鮮料理だとか魚介類だとかあまりらしくない贈り物ばかりをあげて居たものだから、申し訳無く思って居た。今回は季節も考えて、マフラーを買って来て見た、が反応はどうだろう。どうぞ、貰って下さいと差し出せば彼女は心底嬉しそうに笑ってそれから、 「今日は、タオの料理が食べたいな」 なんて、言うのです。
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