haco | ナノ



拍手ログ2









「くらえ安田!」

「ぐあッ!な、何すんだよ?!」

「これが私の…精一杯の愛情だ!ほら!」

「愛情ってオマエ…つか何?これ」

「見て分からないか…!」

「え、いや……鉄球?」

「お、おおおおおにぎりだよ!!」

「米!?…オマエさ…鏑木レベルだな」

「ううう〜っ!安田のばか!あと鏑木ちゃんは努力してるんだから馬鹿にしないで!」

「ちょっ!泣くな、人のフォローしながら泣くな!」

「安田の所為じゃん…お前なんか鉄球食ってしね!」

「死ね!?つ、つか、これ…おにぎりなんだろ?んな自虐ネタ良いから…」

「鉄球に見えるんでしょ、鉄球で良いよ…」

「ええぇ…ま、まあ、イタダキマス…」

「!食べっ……た…?ど、どう…?」

「(すげーガリガリする…これ生米じゃねーの?)おう、味はフツーに美味いぜ。…取り敢えず、練習しろ」

「よ、よかったあ…!分かった、安田にもっと喜んで貰えるように頑張る!」

「おう、頑張れ」

「だから味見、宜しくね!」

「えっ」



情けを人にかけるなら、いっそご飯にかけるべき
(美味しいなんて言うから味見させられる)







prev | next





人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -