haco | ナノ



一つになって、混じり合う









※R15くらい
※前サイト444hitリク
*甘い
*ギャグ…?
Go→














何で、どうしてこうなったの。

状況の理解に、苦しみます。
今私はお風呂を出て部屋に戻って来たばかりで、なのに気付けばラムダさんに組み敷かれていて。
一体何がどうしたと言うのだろうか。

ただ呆然と、ラムダさんを見上げる。

「あの、ラムダさ、ん…」

「……おまえが」

「え、」

「お前が風呂に入ってると思って」

「はい」

「最初はそうでも無かったんだが」

「…はい」

何だか荒々しく息をするラムダさん。
どうやら興奮しているらしくて、何かビデオでも見たのかと考える。

「気付いたら何かムラムラしてきて」

「……」

「すげぇ我慢してたのにおまえ出て来んの遅いし」

「え、す、すみません…?」

「全くだ、だから大人しく抱かれろ。いいな」

「え、いやお風呂入って来たばっかりなんですけど」

「知らねぇよ、罰だって言ってるだろ」

「そんな、」

理不尽な。しかも初めて聞いた。
そう続こうとした言葉は、ラムダさんによって阻まれた。
噛み付くように口付けられ、最早抵抗を諦めた頭で余裕が無いのだとぼんやり考える。
この人がこんなに余裕が無いのは本当に珍しくて、確かこれで二度目の筈だった。
一度目は、アポロさんが原因だった。と言うより、アポロさんが興味本意で珈琲に所謂媚薬(と言っても試作段階だったらしいけれど)をラムダさんが飲んでしまったから。
あの時は正直驚いた。
今回は前回より余裕があるのか無いのか、問答無用ではあるものの理由を話してくれるのだから多分大丈夫(だと思う)。

「ん、…んん…っふ…」

噛み付くようなものから一転、やらしくて味わうようなものになっていく。
歯列をなぞられ、舌を吸われ口内を犯される。時折水音が聞こえて、恥ずかしくて堪らない。
どの位たったのか分からないけれど、もぞりと胸辺りに擽ったさを感じた頃に漸く解放された。
潤む目を動かし視線を向けると、先程来たばかりのパジャマ(と言ってもジャージ)はすっかり開かれていた。
素肌が露わになっていて、ラムダさんはそれを舐める。
ざらざらとした舌が蹂躙し、何となく他人事のような気分でそれを眺める。
そうでもしなければ、恥ずかし過ぎてどうにかなってしまうそうだった。

「ん…っ」

ぼんやりとし過ぎていたらしく、いつの間にやら胸へと指が滑っていた。
つぅ、と撫でられ体が震える。
未だこの行為は慣れるものでは無く、緊張に強張った。
先程までゆっくりだった手つきが徐々に早く激しくなっていく。
感触を確かめるようやんわりと揉まれ、突起に吸い付かれる。
あぁ電気消して貰えば良かった。
今更遅いのに、そんな事を思った。

「ぁ、あぁ…ん、」

むに、と形を変える柔らかな胸は、まるで弄ぶような手付きに揉みしだかれていく。
何となく痛いような、けれど時折突起を掠める指先にびくりと体は震えた。
気持ち良い、と頭の隅に浮かんだ言葉は次から次へと興奮に手の止まらないラムダさんに掻き消される。
乱暴だけれど何処か労るような愛撫は、彼の一繋ぎの理性があるからだろうか。
呑気にこんな事を考えていられる私はまだ、理性等半ばも崩れていないのだろう。

「っひ…ラム、ダさ…も、そこはいいですから」

何時まで経っても赤ん坊が母乳を求めような、思わず其れを連想させる程に執拗に胸への刺激を続けるラムダさんに告げた。
我慢ならないのなら、何故胸に拘っていたのだろう。
また浮かび上がった疑問は、秘部に触れた手の平によって遮断された。
び、と電流のような快楽。
私はそこまで感度が良い方では無い(と思う、)から、多分ラムダさんは上手い(のだと思う。)。
既に先程の愛撫で湿った其処は、数回往復したラムダさんの指をゆっくりと飲み込んだ。
勿論久々な事とあまり回数を重ねていない事もあって痛みは伴ったけれど。

「ふ、ぁ…っ痛、ん…」

ずきずきと、滲む痛みと快楽。
浮くような感覚を覚えしさせる快楽と、現実へと引き戻す痛み。
何時まで経っても集中出来ないのは、その所為なんだろうか。
痛みを紛らわすようラムダさんの顔に目を向ければ、
欲に塗れた、所謂男の人の顔をしていた。
普段の調子で珍しい、とか失礼な事も思ったけれどやっぱりその顔をきれいで。
好きな人の顔って言うものはここまで格好良く映るものかと酷く驚いた。

「ら、むださ…っあ、んん…」

ぐ、と力の抜けた腕を無理矢理伸ばして彼の頬に触れた。
何でだかさも当然のように掌に口付けされ、あとは好きにさせてくれるようだった。
相変わらず中を掻き回す指は止まる事を知らないかのように、円を描くように動かしてみたり、
入った二本の指をばらばら動かしてみたり。(生憎ポルノのように、三本も入らないのだ)

「気持ち、イイか…?」

淀んだ色の瞳が、私を映す。
懸念するような色を含んだそれは、一体何を不安に感じているのだろうか。
気持ちいいです、と答えればそうかと短い返事、ごそごそとベルトを外す音が聞こえて。


「いれるぞ」





一つになって、混じり合う

(あなたと融解したいと、脳が告げる)








ぎゃあう。
ええと、甘楽様本当に長らくお待たせ致しました!
…のに、こんなご期待に添えていないような不完全燃焼なものですみません…!
何分裏を書くのがとてつもなく下手くそで…言い訳になってしまいますねすみません←
ともかく、444hitキリリク有難う御座いました!









prev | next





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -