TEAR

 幼い頃、必要だと言われたくて、言われるままに事を成してきた。

 だけど、僕自身が必要だと誰も言わない。やがて僕は心を失っていった。

 モノクロの世界の中、マリオネットのように淡々とただ淡々と事を成す僕は君と出会った。

 ただ僕が僕であるだけでいいという君の言葉はモノクロの世界に生きる僕に色を光を与えた。

 色はとても鮮やかに
 光はとても輝かしく
 僕を魅了した。

 色は君、光は君。

 失う事を恐れるほど鮮やかな……

- 6 -
bookmark


<< prev | 目次 | next >>

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -