「銀ちゃん、銀ちゃん!!」





俺がパフェを食べていると不意に聞こえた声



そう俺を呼ぶのは、万事屋で働いているなまえ。





俺の気になる女。



初めて会ったときは、ただの元気な少し抜けたとこのある女にしか思えなかった。

でも最近、気付いたらなまえを目で追ってて、日常茶飯事なまえのことばかり考えてる。

いい歳にもなって中2の男子並みにウブな自分に失笑してしまう。



だけどそんなことより、
俺はなまえが気になるらしい。








そんなことを思っていたらなまえがいつの間にか俺の目の前でほっぺを膨らまして怒っているようだった。





「銀ちゃん!!‥もう、何回呼んでも応えてくれないから‥もういいもん!」





そんな仕草さえ愛しいって想ってしまう自分に少し笑ってしまう。





それに反して俺とは逆向きに方向転換するなまえ





それをすかさず阻止する俺





「おいッ、待てって!悪かったよ。考え事してたんだって」





少し焦りながら言う俺






「ふんっ!銀ちゃんは私よりパフェの方がいいんでしょッ!」



そうなまえは赤くなりながら言う。





‥‥‥





いやいやいやいや!!!



何、今の発言!
そんなん言ったらまるでなまえが俺のこと好きみたいじゃん!





「いやいや、‥え?」



「なに?要件を20字以内で簡潔に述べなさいッ!」





そんなことを言うなまえ



たぶん真面目に言ってるんだろう。



でも俺には愛しくて仕方ない。





「早くっ!用事ないなら帰るよ!」



「‥‥じゃあさッ、なまえって俺のことどう思ってんの?」



「‥‥ッ!!」





とたんに顔を真っ赤にするなまえ





あぁ、そういうことか‥





ふっ



不意に笑いがこぼれた。





「ちょっとっ、何で笑うのさ!」



「はははっ、いや、なまえ面白いから」





そしたらなまえは



「面白くないしっ。銀ちゃんたちには負けるもんっ」



なんて言う。





もう愛しすぎて我慢ならねぇ





ぎゅっ





正面からなまえを抱きしめた。





「わ、ちょちょちょ!!銀ちゃん何して‥「なぁ、なまえ。」‥‥‥な、何ッ」





俺はなまえの首に顔をうずめて耳元で言う。





「俺‥さ、」





自分でも顔が赤くなるのがわかる。

止まらない想いで体中がいっぱいになる。





糖分より、おまえを選んでやっからよー





「だから、」





「銀さんのに‥なれよッ」





ぶわッ





そういう効果音がぴったりな
なまえは顔を真っ赤にした。





つられて俺も更に赤くなる。





「あ、ありがとう‥っ」



可愛いやつ。





(糖分より甘くなまえを愛してやるからな。)






「糖分より、おまえを選んでやっからよー」



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