え?‥え? 「ええええええ!?!?!?」 何コレ銀ちゃんにしか見えない!!! 銀ちゃんじゃなければ銀ちゃんじゃないとこ10個言ってみてよ! 天パ、銀髪、魚の死んだような目、目の色、着物、着方、木刀、洞爺湖の文字、身長、それから‥ 「おいいいいい!!!ちょ、何すんのあんた!銀さんの髪引っ張らないで!抜けたらどうしてくれるんだ!コノヤロー!!!」 この喋り方ー!!! 銀ちゃんしか有り得ない!!! 「本当に銀ちゃんだー!!!イチゴ牛乳の精ーありがとうー!!!」 「わっ!何だよ本当に。イチゴ牛乳の精って何だよ、オイッ」 なまえは嬉しさのあまり銀時に思いっきり抱きつく。 「ちょっ!ちょっとあんた‥!抱きつく前にあんたが誰か教えてくれよ‥ッ」 銀時が少し焦った顔で言う。 「あっ‥!ごめんなさい!あんまり銀ちゃんに会えたことが嬉しくって‥あああぅ、いきなりごめんなさい。」 そうだ!私ついさっき珍イチゴ牛乳でここ来たばっかなのに‥、ああああっ!いきなり抱きついて銀ちゃんに嫌われたかな‥‥‥ああぁあっ‥‥ そう思うと勝手に目から涙が出てきだした。 ああ‥ 「ッ!お、おい、無理に言わなくてもいいから。」 銀時はなまえが急に泣き出したせいでどうすればいいか慌てていた。 「泣くなよ‥」 ギュッ 銀時はなまえを抱き締めた。 銀ちゃん‥ やっぱり優しいよ、銀ちゃん。 「銀さ〜ん、どうしたんですか。そんなにしつこい新聞屋なんです‥か‥‥‥」 あ‥その声は新八だ‥ でもびっくりしてるみたい あ、そうか、私が泣いてて驚いてるのか。 「いやいや!新八、これには訳「神楽ちゃーん!!!銀さんが!銀さんがぁっ!!」」 新八が急に叫んで神楽ちゃんを呼んでいる。 あ、神楽ちゃんにも会えるんだ。 ドダダダダダッ 「どうしたアルカ新八!銀ちゃんに何かあったアル‥カ‥‥あああああ!!銀ちゃん新聞屋泣かしたアルカ!!」 いや、私新聞屋じゃないよ、神楽ちゃん 「違うぞ神楽、新八!!これは俺が泣かしたとかじゃなくてこの子が‥ブフゥヴヴッッ!!!」 神楽ちゃんと新八が銀ちゃんに蹴りと鼻フックをくらわす。 「見損ないましたよ銀さん。女性なら誰でも口説くような人だったなんて‥」 「しかもその上、泣かすようなことまでして‥。お母さんはそんな子に育てた覚えはありませんっ!!」 フンッ そう言って2人は万事屋の中に戻って行った。 「あー‥いてててッ!あいつら勘違いのし過ぎだろ。銀さんは女なら誰でも口説くような男じゃない、っつーの。」 銀さんが鼻を押さえ、蹴られた背中をさすっている。 「あんた‥、いや、名前は‥?」 「えと、なまえ。みょうじなまえです!」 「よし、なまえ。とりあえず泣き止んだな。良かった、良かった」 そう言って銀ちゃんは私の頭をくしゃくしゃに撫でる。 「じゃあ、一緒にあいつらの誤解を解きに行こうぜ。‥万事屋にきたのもなんか用があるんだろ? ほら、行くぞ。」 はにかんだ笑顔で銀ちゃんは私に手をのばす。 そう、これが私と銀ちゃんの出会い。 |