「きゃぁあああ!!アッキー先輩かっこいい!!!」
「え、ちょ、あのキーボード弾いてる人って3年の王子!?」
「やばい超かっこいい‥ピアノ出来るとかマジすごいんだけど!!」
「てかなんで安芸津先輩がバンド参加してるの!?」
「あー、なんかキーボードの人が風邪で今日来れなくてピンチヒッターらしいよ?」
「「‥せーのっ、アッキーせんぱーい!かっこいー!!」」
「衣装すっごい似合ってるよね!」
「ボーカルの人上手いー!」
「いやいや、明らかギターっしょ?めっちゃテクってね?」
「けどキーボードの人あれじゃん、今日いきなり譜面渡されたんだろ?やばくね?」
「きゃぁあああ!?今アッキーくんこっち向いたよね!?目ぇ合ったよね!!?」
「おー!アッキーぱねぇなぁ!」
「うはは、ベース走ってんぞ〜!」
「ギターの人って先輩なの!?マジかっこいい!」
「ってか地味にドラムの裏打ちすげぇんだけど」
「きゃああっ先輩たちかっこいぃぃい!!!」
「アッキーさん黒スーツ似合いすぎ‥!」
「眼鏡の人ベース頑張れー!」
「てかみんなかっこいいよね!!」
「アッキー今日すごい可愛い〜後で写メお願いしよっか?」
「えっ、何それあたしもお願いするし!つかアッキーマジで超かっこいい〜」






特設ライブステージに黄色声が飛びかっている現在、少し離れた模擬店の前にはだらだらと会話をする学生が二名(一名は店員、もう一名は休憩中)。




「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥やあやあ、みったんよ。ゆーさんてばまたコレ下級生にも火を点けたようでさすがっつーかなんつーか、長年のご愛読有り難うございました的なファッキューですよねふはははビックリするほど羨ましいなコノヤロー」
「ね。ホントすげーよねアッキー‥去年とかお化け屋敷の客引きでお客さん来すぎて、なんか教室の前がUSJの乗り物待ちみたいになってなかったっけ?w」
「ちょwwユニバーサルとかwwwいやでもマジそういやそんなんなってたらしいねwwオレずっと教室ん中でオバケ役やってたから知んないんだけど、終わってからカズが似たようなこと言ってたわw」
「いやぁ‥アレはなんつーかこう‥すごかったww」
「うんうん、マジでアレ中で居てもやばかったぜ?w客並びすぎて休憩取る時間もなかったし、オバケ役のオレらがひたすらにフルで働いて最終的にみんな声枯れたとか‥ホントもういろんな意味でいい思い出すぎるwww」
「ああ、うんw確かにあの日文化祭終わった後みんな声枯れてたなww」
「wwwwだってアレさぁ、客入ってくる度にひたすら取りつかれたように裏声で笑いながら遊ぼうよ行かないでとか言ってたかんね?wそんでエンドレスリピートだったからね?wwそんで更にそれ五時間くらい延々やってたとか‥お前どんだけ人連れて来てんだアホってお話ですよwマジキチ過ぎて途中から本気で悲鳴聞くのが楽しくなってたからねオレ‥心の底からありがとうございましたなマイ文化祭メモリアルですわ本当アッキーかっこわらい、とかマジ爆発すればいいのにwww」
「wwwwひどいwwゆーくんも悪気あったわけじゃないのにwwwww」
「つか、あいつ本気で女子ホイホイすぎて困んだよなー‥去年て文化祭終了して1ヶ月くらいは王子様告白ラッシュ期間だったじゃん?オレってばそれの巻き添え食らってかなり大変だったのよねー‥」
「あ、なんか告白の仲介とかだったっけ?」
「んー、そうそう。代わりに手紙渡してとかメアド教えてとかエトセトラエトセトラ。で、拒否ったらその子のお友達が集団で殴り込んで来てヒドイとか最低とか言われたり。あ、でももちろんゆーが居ない時に言いに来たりとかなんだけどね?いやはや、ほんっとなんつーかオンナノコってコワイですよねアッハッハ!」
「あはは、まあ‥うん‥な‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥てか、みったんそのたこ焼き焦げてませんのこと?」
「っ、うわあああッ!?ちょ、そゆことは早く言ってようわうわこれどうしよう怒られる!!?」
「ああ?おい三田、なに騒いで‥‥‥‥‥‥」
「あ、ナギ、っち‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥あっは、しろりんてば顔がマジ阿修羅なんすけどオレ今おしっこチビりそうになっ、」
「はあ?うっせぇなお前は公開失禁でもかましとけ。つーかそれよりも‥‥‥‥‥‥おいコラ、三田ァッ!!!」
「っひぃ!?は、はぃぃいいい!?!」
「‥‥お前、その黒くなった玉はなんだ?あぁ?」
「ごっ!ごごごめんなさいごめんなさい話に夢中でついうっかりしっかりたこ焼き様をお焦げさせて申し上げ候ってゆうかあああああ本当もうごめんなさ‥!!」
「うへぁ、つーか玉とかウハハしろりんひわ、」
「‥潰すぞ?」
「い‥‥‥とか別に僕は言おうなんて欠片も思ってはいませんでしたと神に誓ってもいいですアーメンまあつまり話をしようあれは三万四千、いや、一億と二千年前から愛しるでオトウトノカタキヲトルノデス‥‥ッア、いやなんかもうホントごめんなさい冗談です静かにオレを沈めようと本気で構えるのやめてくださいもしも殺るのならばせめてこのたこ焼き全部食い終わってからにしてくださ、」
「長ぇ」
「ゴッふぅッ!!」
「‥‥‥たっ、たいき‥‥!」
「‥‥‥‥‥‥で、なあ三田よ。とりあえず、その黒いのを全部パックへ移動させようか?」
「っ!よ、よろこんでぇッ!!!」
「けっ、けけケツがぁああ!!オレのプリティーな御ヒップ様がぁあああ‥!!」
「黙れ」
「ぶっ、おぎゃあぁあッ!?!」
「‥ああっ、また!たいき‥‥!」
「ケッ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ツ、割れたわヤバいコレ絶対ケツ割れた今オレのお尻四分割された‥‥‥‥お、お婿に、行けない‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥あ?なに?更に六分割にされたいって?」
「ッちょ、いやんばかんそんなこと誰も言ってませんのことよしろ様そんなバイオレンスなおねだり誰もしてませんいやあのジリジリ距離を詰めて足を上に持ち上げないでくだい持ち上げないでください大事なことなので二回言っ‥や、やめてくだしあああああああ!!?」
「っぎゃあああたいきぃぃいいい!?!!」







一方その隣では。




「‥あのー、すみません、たこ焼き1パックください」
「400円になります」
「‥‥‥えっと、あの、あそこの人たち大丈夫なんですか‥‥?」
「え、ああ、まあ、こうゆうパフォーマンスなんで大丈夫です。多分」
「‥‥パフォー‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥はあ、そうですか‥‥」
「はい、そうなんだと思います。きっと」
「‥‥‥‥はい、そうなんですか‥‥‥‥‥」







職人並みの手捌きでたこ焼きを生産するだかさんがお客さんの相手をきっちり?と行っておりました。


だとか、そんな3年の文化祭事情はどうだろう(´ω`)

ちなみにゆーくんは中学の真ん中辺りまでピアノ習ってたので、実は弾けちゃったりする人です。複雑な譜面を見たら俄然燃えてくるとかなんかそんな感じ。

衣装は急遽前日に頼まれたから、他のメンバーに雰囲気合わせた自前の黒ジャケットとパンツとネクタイ、ハットにアクセをじゃらじゃら。右サイドから髪をワックスでアップして左に流してるような感じに、とかは面白がったたいきに朝いじられた系じゃないかと。もしくは朝たいきがゆーのバンド参加をカズにメール→こいたんが知る→ゆーさんとこ遊びに行くべ→たいかずこいに髪の毛いじられる、でも可(笑)

みたしろだかトリオのクラスは勝手にたこ焼き屋にしてしまいましたが、まあ何やってても大体流れはこんなんじゃないかなあとか思ったり。

んでたいきは自分のクラスの出し物の店員役は休憩中で、腹減ったからたこ焼き食いに来てます。たいきと同じシフトでバンドの方にゆーは走ってるので演奏しながら「(おなかすいたなぁ‥/微笑)」とか考えながら盛大にお腹が鳴ってたり。

イベントあろうがなかろうが通常運転な3年組ですが、たいきは今年もまた王子様告白ラッシュに巻き込まれて非常にめんどくさい目に合いそうです。年々被害が大きくなるマイメン(笑)

一年の時は演劇やって、ゆーが王子様やったのがなかなか好評でそこから王子ってあだ名が出来たのもあったりなかったり、とかそんな下りをなんとなく考えたりしてました。

あと、だかさんはたこ焼きをくるくるするのが異様に上手いか、所作は完璧に玄人のような感じなのにたこ焼きがぐっちゃぐちゃで視覚的錯覚を起こすようなのか、このどっちかだといいと思いました。ネタ的には真剣な眼差しで神のような手捌きでたこ焼きをひっくり返‥否、ぐちゃぐちゃにされてるダカ様だと素敵なので後者押しですが。

しかしホントはこの後だらだら一年組と二年組も来てみんなでわあわあさせたかったんですけど、収まりそうになかったんで三年組だけになっちゃいました。真くんは多分アレです、上手いこと周りの目をかいくぐって屋上でサボってるんじゃないかしら。それか一般の女性客(年上)に逆ナンされてめんどくさそうな顔してたらいいよ。

てか一般的に文化祭てどうなんですかね、うちは一年が舞台、二年が教室催し、三年が模擬店、ライブとかダンスとかカラオケなんかは全学年対象で有志の奴らがヒャッホゥ!て感じだったんですけど‥‥別に学年で決まってることとかはないのかなあ。よくわかんないや。

お隣の小等部のお嬢さんお坊ちゃんも遊びに来てマキちゃんとダカさんがうきうきうはうはしてればいいです。







安芸津くんが文化祭で、急遽バンド欠員の穴埋めに駆り出されました/三年/talk
2011/10/24 22:01



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