あれっ、うそ...


本日、白蘭は会議に出席中。


世話係のあたしは今することがありません...




ふふふふふ...




しろくろモノクローム3



実は、あたし一度もこのアジトを歩き回ったことありません。


行ったことのある場所はボスの部屋、自分の部屋、食堂、表玄関のみ。
会ったことがある人もいまのところメイドさんと正ちゃんだけ。


世界狭いなー自分



とつねずね思っていました。


だけど、なかなか白蘭から解放されず、一度探索してみたいと言ったらひどく怒られた。



自分のファミリーのアジトなのに...



しかーし、今日はボスは大事な会議があるそうで、すごく渋々だけど正ちゃんに連れられて会議に旅立って行った。




「これはチャンスとしかいいようがない。」



ということで、




アジト内をLet's探索!






まずは〜〜



ブラックスペル第三部隊 アフェランドラ隊へ


正ちゃん曰く結構な乱暴者が集まった部隊だって聞いたけど..


部屋の前に立つとなにやら陰気くさい?雰囲気が扉から漂ってくる。



名無しは少し控えめに扉を叩いた






....ならよかったのかもしれない。





「こーんにちわー!!突撃となりのブラックスペル!どうも〜第三部隊 アフェランドラ隊の皆さん
お元気ですか〜。」




「「「.....................。」」」




なんか来たー!変なの来たー!!!(byアフェランドラ隊一同)




「お前一体何もんだ?!」



中へ入るとそこにはビリヤード台に酒、たばこの煙がモクモク。
照明も暗いし...


隊員もガラの悪そうなのばっかり...



とりあえず、第三部隊 アフェランドラ隊の第一印象は




「最悪っと。」



無言でメモっているつもりだろうが、実はすべて口に出ています。




「オイ、いいかげんにしろよ。てめぇは一体何モンだ?って聞いてんだ、答えろ。」




ソファにドカッと座って偉そうにしているちょっと太めの男が殺気を飛ばしながら問いかけてきた。


「どうも、すみません。えっと、名前は名無しといいます。ちなみについこの間このファミリーに入りました。」



とりあえずはじめて会った人間だし、どちらが上とかもわからないので敬語を使う名無し。すると太めの男のすぐ横から髪の長いつり目のチビが睨みを利かせながらこちらに近寄ってきた。




「ふん、ホワイトスペルかよ!つーことは大したことねーってことだな!なぁ太猿のアニキ!」



鼻と鼻がくっつきそうなくらい近くまでよってくると鼻をならしてすぐに踵を返し、男の隣へ戻る。
太めの男は太猿というらしい。



「ホワイトスペル第何部隊だ?いきなり押しかけてきやがって...アホか?そこの隊長の教育を疑うぜ。」



ハハハハッ


と笑いで盛り上がる室内。



そんな中、名無しの表情から笑顔が消えた。



だが周りはそれに気がつかない。





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