今日から私は、






「マサキさん、私の願いを叶えて下さい」




「…1年だけやで」



「それでもかまいません、ありがとうございます」
















ボックスを開発した若き天才、マサキさんは昔ポケモンと入れ替わったことがあるらしい。実験に失敗したとかで…よく知らないけど、とにかくポケモンになった経験があるとか。



そんな話を聞いて、私は遠路はるばる訪ねて自分もポケモンと入れ替わりたいと申し出た。


最初はもちろん断られた。ポケモンになるなんてロクなもんじゃない、とんでもない、なにが起こるかもわからない
とにかく真っ向から断られた。


それでも私は毎日訪ねて懇願した。

それが40日を越えた頃、とうとう折れて承諾してくれた。


「なんかあったらすぐ戻すからな」


「はい」


「後悔せぇへんな?」


「…はい」














こうして私は、シャンデラになった。









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mae ato