お歳暮
「…というわけで、お歳暮を考えなくちゃならねぇ」
廻がマーカーを持って、白板の前に立った。
今日の議題:「ザ・ドガース」へのお歳暮について
「何か案ある人ー」
「その前に、「ザ・ドガース」って何?」
「バカかお前は。ホミカんとこのバンド名だよバカ」
「こないだ対バンしたばっかじゃねぇかバカ」
「失礼にも程があるよー?おバカのレンちゃん」
「何だよみんなして…バカにすんな!!俺だって中学は出てるんだ!!」
「うるせぇ黙れバカ。俺ら任天堂生まれなんだから、カプコンの台詞引っ張ってくんじゃねぇよバカ」
「…(涙目)」
「煉獄が黙ったところで、改めて何か案ある人ー」
「はいはい!!煉獄様のサイン入りブロマイド!」
「またお前か」
「ロリータ服!」
「両方とも誰得だよ…ザ・ドガースってパンクバンドだし」
「はい両方却下。煉獄のは嫌がらせ以外の何でもないな」
「ブフッ…レンざまぁ」
「黙れ空気!!」
「煉獄うるさいから給料30%カットな」
「うっうわああああ(白目)」
「レンちゃん、白目剥いて倒れちゃったよー?」
「これで話も進めやすくなるだろ、ざまぁ」
「レンはほっといて、五線譜とかピックみたいな音楽用品で良くね?」
「五線譜はともかく、クック(ドラマー)はピック使わねぇだろ」
「じゃあドラムスティック」
「ピックと五線譜とスティック?…何かしょぼくない?」
「じゃあもうAVとかで良くね?クックなら喜ぶだろ」
「黙ってろ万年発情期」
「それはもうお歳暮じゃないしな」
「買いに行く僕らも恥ずかしいよ」
「音楽用品なら、いろんな所から貰えると思うけど」
「そっかー…」
「無難にサラダ油とか?」
「健康エコナとか?」
「俺もほしい!!」
「レンちゃん、健康エコナって何?」
「体に良いサラダ油だって。太りにくいらしいぞ」
「じゃあこの腹の肉は何だよ」
「ギャハハ!!触んじゃねえってばギャハハハ!!!ヒィ!!!」
「煉獄うるせぇ」
「ぶっ殺すぞ。廻、本題に戻れよ」
「じゃあ改めて、ビールとか?」
「あいつら未成年だろ」
「難しいな」
「あぁもう、サラダ油で良いんじゃね?」
「疾風、お前正直もう嫌になってんだろ」
「ハヤ投げやりすぎわろた」
ホミカ「…何、これ」
クック「00からのお歳暮」
ルー「サラダ油…と…何これ」
「ザ・ドガースから手紙が来たぞー」
「何て何て?」
「えーと…
『00様へ
…先日は、お歳暮ありがとうございました。あのサラダ油で、クックにカレーを作ってもらいました。
ルーが「太った」と嘆いているけど、たぶん食べ過ぎです。煉獄さんのブロマイドもありがとうございました。
これについては、何と言えば良いのかわからないので、コメントを控えさせて頂きます。
今後も、仲良くやっていきましょう。よろしくお願いします。
ザ・ドガース一同より 代筆 ホミカ』
…だってよ」
「…ん?」
「ブロマイドなんか送ったか?」
「…」
「レンちゃん…入れたの?ブロマイド、3枚」
「ほら、わかりやすい方が良いじゃん?インパクトもあるし」
「レン…お前って奴は…」
「もう良いよお前帰れよ」
「煉獄、更に給料半減!!50%カットな!!」
「うわああああああああああああ!!!(白目)」「白目剥いた上に、泡吹いて倒れちゃった」
「情けねぇ」
「ざ ま ぁ wwww」
時期はずれもいいとこ
煉獄の「俺だって中学は〜」は、逆転裁判でお馴染みの台詞です
ザ・ドガースの構成は、ベースボーカルのホミカ、ギタリストのルー、ドラマーのクック。
お忘れの方の為の紹介。