さよならリトルガール

絨毯の上に座り込み、椅子の腰掛部分にもたれかかる。昨夜はなんて事をしてしまったのだろう。祖母ともう男の人とあんなことをしないと約束したばかりだというのに。私は約束の一つも守れない女なのだと改めて思い知る。
 祖母と私が約束を交わしたのは半年前。彼氏と別れてあまりにも落ち込んでいた私を見かねて、祖母が話しかけてきたのだった。私は祖母に彼氏とそういう関係であったことを話してしまった。多分話すべきことではなかったのだろう。でも私は誰かに話しを聞いて欲しくてつい話してしまった。そこで、祖母が私に言ってきたのだ。もうそういうことはしちゃいけない、と。そしてもうそういうことをしないと約束して欲しいとも言ってきた。私は祖母に言った。もう絶対しないと。それなのにしてしまった。私は馬鹿以外の何者でもない。時代が変わったとはいえ、祖母が言うとおりしてはいけないことはしてはいけないのだ。
 私は昨日の過ちを後悔しながら瞳を閉じた。


title by 風雅




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