■答え合わせは後でいい
私が生きるということについて、初めて意識させられたのは、高校受験のときだった。小学校も中学校も市立だったから、進路のことなんて全く考えていなかったし、ましてや、自分が将来どうなるのかなんて想像すらしなかった。
高校受験のとき、自分が何になりたいのか、どんな生涯を送っていくのかなんて想像しても、実際は私の考えの斜め上をいくようなものばかりだった。
高校はモラトリアム期間として、とりあえず今後どの方面にも行けるように進学校に進んだ。高校生になれば、少しは自分の将来について考えるようになるかなと思っていたけれど、案の定何も考えなかった。
とりあえずつぶしのきく仕事で給料が良ければなんでもいいやと思い、担任と母の言う通りに従った。
大学に入っても私は自分の将来像が描けなかった。ここで私は思った。なるようにしていけばいいのではないかと。人生を馬鹿にしているようは言い方かもしれないけど、そうではない。私は人生というのは、なるようにしかならないときもあると思う。なるようにしかならないときには、そのまま身を任せよう。そしてたまに気紛れのように抵抗してみせよう。
死んだら全部お仕舞い。
title by 亡霊