ブログ | ナノ


今日寝坊した理由


うっかりたぎったネタを漫画にしたくて、プロット?みたいなのをかこうとおもって、短文なぐりかいてたら華麗に寝坊した。


以下志摩燐妄想
短文

死ねた
ばっどえんどかもね

私としてはややハッピーエンドなんですが
とりあえず死ねたです

死ねたですよ!













『我々聖十字騎士団は、奥村燐を危険因子と見なし、強制排除もやむを得ないと判断しました。』

フェレス卿の口から、たんたんと流れ出た言葉はすとんと体に入り込んできた。いつかはこうなると、どこかで思っていたからだろうか。


強制排除。要するに奥村燐を殺せってことじゃないか。



彼は何も悪いことなどしていなかった。ただ仲間を守ろうとして、理性に歯止めがきかなくなった。結果として複数の祓魔師の亡骸がその場に残されただけだ。
だけ、というのは間違いかもしれないが、あのまま奥村くんが理性をたもったままに、本来の力をだしていなかったら、それはもう散々たる光景だったに違いない。


しかしながら仲間を殺すと言うことは、組織からしたら背徳行為。結果として、彼は危険人物として排除すべき、腫れ物になってしまったわけである。


(奥村君…どこにいってしまったん……?)


逃げ出した君。
正確にいうなら、俺や若先生やもりやまさんの手によって逃がされた君を、俺は探し続けた。



心当たりのあるところなど、ひとつしかなかった。


「やっぱり、ここにおったんやね。」


ぴくりと漆黒の尻尾がはねる。
二人で何度も時をすごした、誰も使用していない、学校の空き教室だった。

「こんなとこ、ばれるのも時間の問題やで?」
「そうだな。」

ははっと、かわいた笑い声を出した彼の目はほんのりと赤かった。

(こんな人間らしい悪魔なんか、他におらんのに。なんで殺さなあかんのやろ。)


「燐、なんでもっと遠くににげなかったんや。」

「お前が…志摩が一番にきてくれるって信じてたからな。」

ぐっ、と言葉がつまり、なんと言えばいいのかわからなくなる。

もう命令はだされた。

非力な俺の力では、彼を逃がすことなど不可能であった。

「殺されてまうんやで?」
「そうだな。」
「そうだな、やのうて!なんで…、なんで……。俺、どないしたらええねん。なんで、好きな人一人守ってやれへんのや…。」
「…なあ、志摩。俺、最初は逃げようっておもった。でもな、どうせつかまる。そんなの分かってる。だからな、どうせなら俺、お前に殺してほしくて。」
「そ、んな…あかん、あかんって。」
「お前がいないところで殺されんなら、お前に俺の最期を捧げたいんだ。だめか?」
「そんなん卑怯や…。」

奥村くんの駄目か?と首をかしげる姿にはめっぽうよわいんや。


「もう、知らんで。」
「おう。もう大丈夫だ。」


俺はひとつ大きなため息をはきだした。もう頭の中はパンク寸前で、なぜかすこし可笑しかった。


「あーあ…もう、ここまでくるといっそすがすがしいわ。後で絶対若先生に怒られるやん、俺。」
「ごめんな。あいつ、ああみえてねちっこいからな。」
「みたまんまですわ。」


きっともう時間がない。
本当は殺したくなどない。
君の手をひいて、反逆者と言われながら逃げたかった。
それでも…。

俺は君のために最期まで。


「愛してるで、燐。マイスウィートハニー?」
「ははっ、なんだそれ。最悪な愛の言葉だな。…俺もだぜ、ダーリン?」


泣きそうな顔で、それでも笑って、死を恐れながらも、俺に殺してほしいと願う彼。
甘ったるい声で無様な愛の囁きをつむぎだした俺ののどもとには、彼の降魔剣がつきつけられ、彼ののどもとには、俺のキリクがそえられていた。




さようなら、さようなら愛しい人。



俺が一歩を踏み出したとき、彼はひたすらに無抵抗のまま、ただ静かに微笑んだ。
ほおを伝う涙に、夕暮れの光が反射して、こんなにきれいな悪魔の子がいていいのかと、疑問をいだくほどだった。


教室に舞う赤い雫を、例外なく俺も全身で受け止めた。

ひゅーひゅーとなるのどから、絞り出した声で、廉造がいてくれてよかったと彼はいった。

ごめんな。
ありがとう。
あいしてる。

またな。



お互い涙と血でぐしゃぐしゃになりながら、深い深い口づけをかわした。

ゆっくりと、燐が目をとじていくのを確かめて、俺は降魔剣を手にとった。



君がいない世界なんて、ありえないんだよ。
(二人だけの楽園を探しにいこうか。)


--------
ことの発端はついったの診断

もえるシチュエーションでした

どこがそのしちゅかは、まあ…なんとなくで感じてください。

さて、これで漫画かくぜ



今日は主♂N会議わくわく


2011/08/26 16:18
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -