３
《いずものゴウカザルのマッハパンチ！》
先制を決めたのはゴウカザル。
つーか、マッハパンチって先制技だっけね。
マッハパンチはそのままダークライに当たって効果抜群。
なんてこったい。
「やられそうになってますけどなっちゃん！」
「まーまー。なんとかなるってー」
「緩い！ただのゲームだけど気分がユルユルだよ！！」
ああああこうしてる間にもＨＰが〜〜！
…と思ったら、ＨＰ１でダークライが耐えた。
え、何で？
《ダークライはきあいのタスキでもちこたえた！》
「持たせてたの！？」
「あ、そーいえばそーかも」
「自覚無し…！？」
「芹嬢、気にしたら負けだよ。ってかさっきからツッコミばっかりだね」
「そうだね。お前等の中にツッコミをしてくれる人がいないからね…！」
「頑張れツッコミ(笑)」
「(笑)ってなんだ！」
どうせ私は生粋のツッコミだよ！銀○で言うなら志村○八みたいなキャラだよーだ！
《ナツミのダークライのあくのはどう！》
なっちゃんのダークライはディアルガへ攻撃をするが、威力は微妙なところ。
半分くらいＨＰ残ってるし。
《ゆかのディアルガのときのほうこう！》
「容赦ねぇな奥ちゃん！！」
「敵に容赦なんてしません。祐香はいつだって全力です」
「常に思いやりを持ってほしいよ。容赦はともかく」
「芹嬢のエンペルトやられそう？」
「頑張ってエンペルトちゃん！」
「あ。エンペルト保った」
ＨＰ、残り３分の１。あっぶねぇ！
でもこれなら、エンペルトの特性“げきりゅう”が使える！
《セリトのエンペルトのハイドロポンプ！》
エンペルトから放たれるハイドロポンプが、ゴウカザルに命中した。
そのままグングンとＨＰを減らしていく。
「うっしゃ当たった！」
「ウチのゴウカザルがー」
「棒読みじゃねーか」
《こうかはばつぐんだ！ゴウカザルはたおれた！》
「思ったんだけどさ、ポ○モンの実況ってビックリマーク多いよね。ウザい」
「奥ちゃん辛辣。ただ淡々とやられるより良くない？」
「うーん。まーいいけどさぁ」
「おだ、次何出すの？」
「ん？この子だよ」
《いずもはカイリューを繰り出した！》
なん、だと…？
いっちゃんの……カイリュー！？
「きゃあ！いつ見ても可愛いよねカイリュー！」
「
うわぁあああ来た来た来た来た！！いっちゃんのカイリューが来た！」
「あーあー。出た。おだちゃんのお気に入りで最強のポケが」
「あれま〜」
暢気だななっちゃん！
いっちゃんが持ってるカイリューは皆タマゴから育てられ、仕分けをされたミニリュウが進化している。
今出したカイリューは主に特攻が高いヤツ。つまり何が言いたいかっていうと……。
《いずものカイリューの１０まんボルト！エンペルトはたおれた！》
こうなるんだよチクショー。
くっそう。いっちゃんはカイリューは勿論、ドラゴンタイプがメチャクチャ強いってのに…！
エンペルトちゃんありがとう。頑張ったね。よく休んでて。
…アニメだと、こういうの言うよなぁ。
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[ 3/4 ]
[mokuji]