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「祐希ちゃん最近よく食べるわねぇ」
「ん?」
「悠太ちゃんと遊べないからあんまりお腹すいてないかと思ったわー」
「たくさん食べてねー」と言うお母さんに、そりゃあ毎日追いかけっこしたりして遊んでるからね、と心の中で答える。
「あ――うん。育ち盛りだし」
嘘は言ってない。けど、本当のことも言ってない。
少女と遊んでいるのは、まだ秘密だ。
「いーぞぉ息子よ!そうやって父の背中を見ながら大きくなっていってくれい!!」
「見なくても育っていけますから」「悠太ちゃんもお熱下がってきたし、早くお外で遊べるといいわねぇ」
「うん」
お父さんの言葉を否定してると、もうすぐ悠太も元気になるという話が聞こえた。
(そしたら3人で遊べるかも。
あ、でも言葉使わないでどうやって少女に悠太を紹介しよう…)
うーん、と考えるがいい案は浮かばない。
まあ、どーにでもなるか。今もなってるし。
そう思って、お味噌汁の残りを啜った。
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