憂鬱物語 番外編 | ナノ





『今日の水瓶座のアナタは堂々の1位!おめでとう!
気難しい男の人と一緒に過ごすと運気がアップ!是非急接近してね。

逆に今日の12位は…ごめんなさい、蟹座のアナタ。
一日大人しくしていた方が良さそう。水瓶座の人と読書をすると運気アップ!ラッキーアイテムは薬用リップです』



そんなおは朝占いを聞いたその日。

目の前に、緑頭の男子がいた。



(どうしてこうなった…?)



少し状況を整理しよう。


今日は土曜日で、男子と合同練習の日だった。

男子とやれることなんて滅多にないし、楽しみにしていた…のだが。

あの緑頭の変人……緑間真太郎が練習に来ない。

赤司は「大丈夫だ」って言ってたけど、やっぱり人数足んないし。困る。

だから部長に断って探しに行った。彼と喋ったことは一度も無いけど、顔と名前くらいは知ってるから。


そう思って、走りながら探していたら――見つけた。

図書室からほんの少し見える影は間違いない。

練習に来てもらおうと、声を掛けた。……そしたら、



『練習?ああ、今日はおは朝占いの運気が最悪だったのだよ。“大人しくして読書をすると良い”と言っていたから実行中だ。赤司に連絡はした筈だが?』



とか言いやがった。なのだよって何なのだよ。

成績優秀者(定期テスト学年2位)がまさかの変人だったとは…。流石にショック。

でも一応自分なりに納得し、練習に行こうとしたら「待て」と止められた。

理由?簡単だよ。



『占いで“水瓶座の人と読書をすると運気が上がる”と言っていたのだよ。お前、水瓶座だったな』



何で知ってるんだ。赤司か。絶対後で問いただしてやる。


で、現在。緑間と向き合って読書中。

どうしよう、読書好きなのに全然集中出来ない…!




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