我が道を進め! | ナノ


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ガラガラガラ


「ただいまー」

「あ、アスカ!無事だったの?」

「なんとかな。明久達は?4人くらい取り逃がしちまったけど」

「平気だったよ。美波も一緒だったから」

「アキがどうしようもないバカだからでしょ」


へぇ。いつのまに仲良くなったんだこの2人。
名前とニックネームで呼び合う仲になるなんてな〜。


「和樹の様子は?」

「……今は秀吉が見てる」

「相当疲れたみたいで、教室に到着してすぐに倒れちゃったんです」

「そのまま眠ってるけど…許せないね、根本君」


許せない、なんてもんじゃねーぞ。
人の過去をどうやって調べたか知らねぇが…。絶対後悔させてやる。


「しかし、どーすんだ?Cクラスがあんなんだぞ?」

「こうなった以上、Cクラスも敵だ。同盟戦がない以上は連戦という形になるだろうが、正直Bクラス戦の直後にCクラス戦はきつい」


私も、Bクラスの次は無理だぞ。総合科目で相手すればまだしも、その前に補給テストを受けなきゃいけなくなる。
恐らくそんな時間は与えないだろうな。あの小山のことだ。


「それならどうしようか?このままじゃ勝ってもCクラスの餌食だよ?」

「そうじゃな……」

「心配するな。向こうがそう来るなら、こっちにだって考えがある」

「考え?」

「ああ。明日の朝に実行する。目には目を、だ」


うわぁ。また卑怯なことを考えてる目だ。
ま、コイツの卑怯なことは大概面白いから良いけどな。

雄二の言葉で、今日は一旦お開きになった。
和樹、おんぶして帰るか。



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