「あのほしはみーのほしなんだよ」 となりで空にゆびをさすディランの目は、きらきらとほしにいろどられていた。 「ほんとう?」 「ほんとうさ。みーはうそをつかないよ」 これはディランの口ぐせで、わたしがよくほんとう?ときくとそういった。ほんとうにディランはうそをつかないのだった。わたしのアイスをたべちゃったときも、たべた?とわたしがきけば、ディランは大まじめにたべた!とむねをはっていうのであった。けんかになることはしょっちゅうあった、それでもいつもあやまるのはディランがさきだった。 「いいなーわたしもほしいな、おほしさま」 「じゃあ、みーのよこでひかってるあのほしをあげる!」 「いいの?」 もちろん!にかっとわらうディランに、うれしそうにえがおをみせててをつないだのは、私の大切な大切な思い出。 |