「ねえ辺見ー」
「なんだよ」
「あの子のどこが好き?」
「えっ…うーん、時折見せる笑顔…だな」
「ふーん」
「そういうお前はどこなんだよ」
「僕?特にー」
「特に!?お前あいつの魅力が分からないのか!」
「えー」
「あいつはなぁ、みんなの気づかないところでオレたちのスパイク磨いたりボールの空気入れしたり用具の確認したり、マネージャーとしてのやらなきゃいけない仕事きっちりこなして、かつオレたちが調子悪かった時はベンチから声張り上げて応援してくれてんだぜ?オレはそれで元気出る。シュート入った時なんかは自分のことのように喜んで」
「はいはいもういいよー」
「は?」
「よしばっちり。辺見ー」
「何だよ」
「このムービー、あの子のメールに添付して送っとくね」
「え、」
「はい送信、ご苦労さま。あ、このあと部活だね、頑張れ辺見!辺見なら大丈夫だよ」
「洞面。今日休んでいいか」
「佐久間に皇帝ペンギン食らいたいんなら」


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