青い下着を買った。肌を隠す部分が少ないけど、勝負下着だもんね。そこに成り立つのは、「なくて当たり前」の方程式。レジのお姉さんに「気合い入ってますねー」とにこやかに言われ、私は自信満々にはい、と返事をしていた。見てなさいよ!私だってやるときはやる女なんだからね!






風丸は基本人畜無害タイプだ。求めてこないし私も求めない。一般的に健全なお付き合いをしてるわけだけど、友人曰わく、風丸は草食系男子らしい。そうかな?と私は思う。陸上部の頃の彼は、ゴール目指してライオンのような目つきをしていたし、サッカー部の今だって、ボールを奪うことに執念を感じる。どっからどう見たって草食系ではない気がするんだけどなぁ。

「お疲れ、風丸」
「サンキュ」

タオルを渡すと笑顔で受け取ってくれた彼は、その笑顔が草食系ともとれる。

「?どうした、オレの顔に何かついてたか?」
「んっ?あ、いや何でもないよ!」

風丸ってどこか草食的なところがあるし、それが友人や他の人たちの目につくのかもしれない。別に草食系だからどうってこともないし、私はそんな風丸もいいと思う。あれ、でも草食系だったら勝負下着買った意味ないよね?迫ってこないってことだもんね?

「そんな…」
「?」

完全に計算ミスした…!

「風丸のばか!」
「は!?」

 

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