吹雪は以前アツヤの持っていたエロ本見ながら「白いいな」なんて呟いていたな、よし白にしよう。店員さんにきくと、にっこり笑って店の奥へ連れて行ってくれた。おぉいっぱいある!お礼を言って色々物色する、視界の右端にフリルのついた可愛い下着を発見した。おー見つけた見つけた……え、

(き、きわどい…)

これは俗にいう紐パンの類だろうか。大事なところを隠す布の面積が異様に小さいし横は紐で結ぶ仕様になっている。その紐に白いふんわりしたレースがついていて、ブラジャーも、肩のところで結ぶ形となっていた。もちろんふわふわレース付き。明らか大人の付ける下着だよな、あぁでもこれ可愛い一目惚れした、私の持ってるサイズでかくないか?……あ、Dカップ

「すいません、この下着のBサイズありますか」






吹雪が私をそっと押し倒した。吹雪の家行きたい!うんいいよ、おいでよ。やった!軽いやり取りの中でお互いに十分理解していた。何をするか、なんて馬鹿馬鹿しい疑問、さっきガムと一緒にゴミ箱に捨ててしまったし、それは吹雪も同じであろう。
吹雪が慣れない手つきで私のシャツのボタンを外していく。私はこれから起きることに、少しの不安と喜びを感じていた。ボタンを全て外し終えた吹雪は、そっとシャツを剥ぐ。そこに見えたのは、あの下着であった。

「え…」

途端、吹雪の反応に私の中で不安が大きく渦巻いた。驚いた顔、というか、あれは完全に―…引いた顔だ。失敗、した。ものすごく恥ずかしくなり顔の中心が熱くなる。外側へと広がっていく熱は、更に温度を上げる。私、淫乱なのかな、浮かれすぎたか、調子に乗りすぎたそしてむきになりすぎた。色んな思いが頭の中を駆け回って、じわりと何かが込み上げてきた。吹雪、私のこと嫌いにならないで、好きって言って。吹雪は私の顔を見、真剣な表情の中に少しの笑みを含んでこう言った。

「そんな下着付けて、僕もう加減出来ないよ」

失敗だと思ったが大成功だったようだ。

 

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