バーンは、私の着けている勝負下着を見て、「…か」と言って黙ってしまった。か、だけじゃ分からないんだけど。バーンのほっぺをむにりとつねるが、バーンは反応しなかった。

「バーン?」

次にぺちぺちとほっぺを叩いてみる。そこでバーンは我に返った。心なしか顔が赤い。もしかして、照れてるのだろうか。照れる?照れるのは私の方だ、じゃあバーンは何で。

「……あー!くそっばーか!」
「な、何!?いきなり」
「うるせー!」

バーンが私の上からどく。信じられない、いつものバーンだったら私をべろべろに酔わせるくらいの深くて上手いキスをして下着を剥ぐのに。私に原因があるとは思えない。バーンの突然の行動に戸惑う私。私も体を起こして、黙ったままバーンを見る。せわしなく目をあちらこちらにさまよわせたあと、私に完全に背中を向けてしまった。え、本気で分からないんですが。名前を呼んで肩を揺さぶるも、一向にこちらを向く気配はない。下着姿でいることが恥ずかしくなり、目についたタオルケットを体に巻くと、バーンはちょっとだけこちらに顔を傾けた。

「どういうこと?説明してよ」
「…ばか」
「説明になってないんだけど」
「……」

何なのこのチューリップ頭。バーンはたまにはっきりしない時がある。この場でそれやられてもねぇ…。私、困るんだけど。

「言いたいことあるんだったらはっきり言いなさいよ!」

頭から生えたようにあるあのふわふわをぽんぽん上から押さえつけると、私の手をがしっと掴んだバーンが髪の色と同じくらい顔を赤くして再び私をベッドに押し倒し上に跨った。

「可愛いんだよばか!」

 

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