「下着変えたでしょ」

買いに行った次の日、私はグランに会うと第一にそう言われた。第二にいいと思うよ、第三に可愛いね。

「なっ、なんで分かるの!?」

すごい…!こいつ何で、下着なんて外から見えないのに!確かに今着けてる下着は昨日買った勝負下着だけど!

「だって、いつもより胸の形が扇情的だから」

……。あれ、なんか今ちょっと背筋がぞわっとすること言われたような。

「誘ってるの?」
「!さ、最低!!私の胸、いっ、いつも形分かるくらい見てたってこと!?へ、へへ変態!変態グラン!」
「ありがとう」
「褒めてない!!」

普段からそんなとこばっかり見てたのか!…じゃあ、ウルビダなんかのも…。ウルビダの方が胸あるしね、変態グランが見ないわけないよね、なんかちょっとショックだな。

「変なこと考えてるようだけど、オレは君のしか興味無いから」
「は、……!?」

グランがいつの間にかすごく近い。あ…私、追い詰められてる。逃げようにも逃げられない、もう壁に背中をぴったりくっつけて私の肩の横にはグランの腕が伸びている。あ、あれ、非常にまずいぞ。

「グ、グラン?」
「勝負下着だよね?今日の下着」
「う、」
「知ってる?勝負下着っていうのはヤる時に着けるものなんだよ」
「え、あ、し、知らない、知らないよそんなの」

グランの顔がだんだん腹黒い表情に変わっていく。これはまずいどころじゃないぞ、崖っぷちに立たされてるぞ私今。

「彼氏であるオレにはそれを見る義務がある」
「無いんじゃないかと、」
「そんな下着を着けてくる君が悪い。遠慮なくいかせてもらうからね」
「そ、そんな…!」

もう二度と勝負下着なんてものは着けたくないと思った。

 

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