風丸と彼女






二人にとって学校が別々なことなど恋の障害には成し得ないのです仮にも遠く離れてたとしたら…それでも彼らには何の障害にもならない、距離など彼らには関係ないむしろ深く結びついてしまうようなそんな二人は別々の学校で今日もよろしくやっていてお互いのことを想っています。授業は真面目にききます先生に質問されてもはきはきと答えます弁当も残さず食べ掃除も宿題も提出物もばっちりです

そんな二人がある日喧嘩をしました。






原因は風丸の人気と彼女の人気にあったようで、風丸は彼女が人気なのが嫌で彼女も、まぁ似たような理由で喧嘩に発展しました。会話は何とも馬鹿馬鹿しい内容ですが、二人は真剣です。




オレはお前のことが心配だから!いつか同じ学校の奴のとこに行っちゃいそうで

馬鹿じゃないの!?私こそ風丸がすごいもてもてだから、誰か可愛い子に告白されたらそっち行っちゃうんじゃないかって

お前こそ馬鹿なんじゃないか!?お前より可愛い奴なんてこの世にいるわけないだろ!

風丸、私ね、昨日同じクラスの人に告白されたんだ

なっ、は!?

私のこと、風丸と付き合う前から好きだったんだって。風丸の告白よりもずっとかっこよかったよだから、

ちょ、おい待てよ!まさかお前…

さあねー風丸には関係ないでしょっ!

関係ある!!お前はオレの彼女だ!誰にも渡さないって決めたんだ!

風丸が決めたそれより前から好きだったんだよ?そいつ

……。オレも昨日告白されたんだ

えっ、はぁ!!?

お前より気の利く奴だったぜ

待ってよ!私風丸大好きだもん!誰にもあげないから!

どうかな、お前には関係ないだろ

関係ある!私風丸の彼女だし!

お前が彼女になる前からオレのこと好きだったんだと

いやだいやだ!!風丸お願い断って!!

先にお前が謝ったらな

いや!風丸が悪いもの!

オレじゃない!お前の方が悪い!

じゃあ私告白オッケーしちゃおうかな〜

だっ…じゃあオレもその子と付き合っちゃおうかな

だめ!私風丸いないと生きていけない!

オレもお前愛してるから断るけどな!だから謝れ!

い・や!風丸が先!というか風丸が悪いから謝るのは風丸一人だよ!

それはおかしいだろ!素直になれよ!

風丸こそ!






真剣な茶番劇




 

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