宝くじを買った時のあのどきどきをご存知だろうか。当たる確率など無に等しい、一枚の紙に胸を膨らませるあの感覚を。
私は宝くじなど買ったことがないし、商店街のくじ引きなんかも経験したことがない。宝くじを買った人しかあの胸の詰まるどきどきは感じられないし、そもそもどきどきを感じたことのない私には、それがいいものなのか気持ちのよくないものなのかも首を傾げることとなる。だけどきっかけなんて容易いもので、

「木戸川清修から来た豪炎寺修也です。よろしくお願いします」

彼を一目見た時のあのどきどきは、宝くじを買った時のそれとは違うのですかって、誰かにきいてみたくなった。






この正体
恋なんです


 

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