そう思ってたのに、私は最悪な状況に陥ってしまった。私には彼氏がいる。校内で名前を知らない者はいないほどの、超超超有名人の彼氏。名前を亜風炉照美くんという。私より綺麗なさらさら髪の毛に美しく整った顔立ち。正直羨ましいけど心臓撃ち抜かれそうな程にかっこいい。もう撃ち抜かれた。私は照美くんのこと大好きだけど、今だけは、今日だけは会いたくなかった。

「今日は先に帰るって、来たら言っといて!」
「あ、うん分かった」

友達にも俯いたまま頼み事をし、カバンを肩に教室を飛び出した。他の教室は終わってないよしそれじゃあ照美くんも出て来ないよし完璧よしよしよし。俯いて笑ってる今の顔を誰かに見られたら間違いなく死にたくなる。
名前を呼ばれた時私は絶望感に満たされた。あれ終わってないんじゃ、と、ドアは開いていた。えぇえものすごく最悪なんでこういう日に限ってこのクラス早いの、と思ったがいつもは私のクラスよりこっちの方が早い。彼氏が隣のクラスから出てきて私の名前を愛おしそうに呼んだ。


 

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