彼氏には死んでも醜いところを見られたくないと思うのは彼女の性だと思うのだがどうだろう。もしかしたら世界という広範囲で考えた場合そんな風に思うのは他国より他人の目を気にする日本人だけなんじゃないかなと考察して、額に出来たたんこぶをそっと触る。
保健室の先生が湿布を貼ろうと言ってる最中に嫌だと一言飛び出してきたのはまずかったかな、あとで放送されたりしないかな、「湿布を貼るのであとで保健室来てください」なんて阿呆な放送をしたらこの学校いかれてる、そこまで考えて私の足は止まった。
それは目の前の鏡を見たからだった。額にくっきり浮かぶ、水浸しの廊下でこけて出来たたんこぶ。痛々しい、というよりは、馬鹿で阿呆な鈍臭野郎が作ったたんこぶとしか言いようがなかった。しかも青黒くて髪で隠してもはっきり分かる。幸い今はHR前の掃除の時間、ラッキーあとは机にうつ伏せしておけばさよならして帰れる!


 

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