「…ヒーロー?」 「ああそうだ、ヒーローだ。好きかお前」 「んー…あたしオトコのこじゃないよ」 「男じゃなくても好きじゃねえのかよ。悪い奴らからお前を守ってくれるんだぜ」 「悪い奴…?」 「お前をさらっていこうとする奴だよ。誘拐ってのは犯罪なんだ。悪いことだ」 「ゆーかいされるともうはるやとはあえないの?」 「あ?」 「あたし、はるやとあえなくなるのはいや…」 「あー…まあ、しばらくは会えねえな」 「しばらくってどのくらい?いっぷん?にふん?」 「そんなんじゃねえ。もっとだ」 「もっと?」 「一日とか一週間とか」 「…!いや。はるやとはなれたくない!」 「安心しろ。オレがお前のヒーローになってやる」 「ほんとう?」 「ああ」 「はるやつよいの?」 「おーオレはすげえ強えぞ。一発で敵を倒せるんだぜ」 「すごーい!はるやつよいね!」 「だからお前をさらっていこうなんて奴は絶対に許さねえ。お前はオレが守る」 「うれしい!」 「そうか。じゃあこれからもよろしくな」 「うん!よろしく!」 ----------- 目玉焼きサプライズ 晴矢と幼い女の子 |