うちのクラスの名字なまえは、この学校では問題児というやつである。正直、話したこともあまりないので名字自身が問題児なのかは詳しく分からないが、つるんでいる人間が酷い。いつも名字がつるんでいる三人の女子生徒は、高校生なのに俺でも知っているブランド物のバックを持っていたりする。噂では夜中、おじさんと街を歩いてたりしているらしい。俺は見たことないけど。名字もたまに、ブランドなのかは知らないが、ちょっと高そうなバックで登校しているので、校内では目立つグループなのである。どうも援交しているのでは?という話だ。先生も、補導されなければ関わらないという感じで、特に相手にはしていない。いや、もしかしたら先生ともよろしくやってるのかもしれないが。

とにもかくにも、この名字なまえという女子生徒が、校内でも問題グループに属していることは確かである。見た目もちょっと浮かれている。

「今日からGWのあいだ、体育館倉庫の掃除をさせて貰います。よろしくお願いしまぁす」

とにかく、これまで生活してきた中で、関わり合いの無いタイプの人間であることにはかわりなかった。

「潔子ちゃーん、触っちゃダメなのとかある?」
「ポールとネットは触らないで」
「わかったー」

挨拶もそこそこ、自己紹介さえ行われず、いつも通り始まった部活に、何がなんだか分からない現状である。なぜここに名字がいるのか。たけちゃんと、清水だけがいつも通りだ。大地をみる。首を横に振られる。部長も俺にも事情が分からない。これは一体どういう状況なのだろう。
当然のように、清水と倉庫に消えていった光景に目眩がした。






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