セフレ:セックスフレンド
性欲処理


南沢さんからセックスしようって言ってきた
南沢さんがウリやってんのも、女を取っ替え引っ替えなのも、男女関係なくセフレがいるのも全部知っている
本人から聞いたのもあれば、ただの噂なのもあるけどそんなの関係ない
今、南沢さんを抱いているのは俺で
そして俺は南沢さんのセフレの一人だった


下であんあん喘いでいる南沢さんはお世辞にもかっこいいとは言えないけれど、逆に計り知れない程妖艶だ

うわ言のように「…す…き」と呟くけど
それは俺に向けられた言葉じゃない
それを言うとき南沢さんはいつも目をつぶる


知らない誰かの代わりで、本当はこんな関係今すぐにでも終わりたかった
でも終われないのはやっぱり南沢さんがこの時間だけでも俺を見てくれる、ま、南沢さんは別の誰かを思いながらやってんだろうけど、それでもその時間をなくしたくなかったからで
何が言いたいかって、結局俺は南沢さんが好きだ
本当はセフレとか関係なく南沢さんを抱きたかった
無理だったけど



転校した南沢さんに
「明日ヤりませんか?」
電話した。ただの会うための口実
「もうセフレは終わり。今までありがとう。悪かったな」
だって
それで終わり電話も終わり
セフレもう終わり
ぜーんぶ終わり
もう南沢さんを抱くことも、南沢さんが俺と一緒に過ごす時間も終わり

南沢さんに好きだと伝えれば、少しは変わったのかななんて
乙女チックなことをもっと早く気づくべきだった



「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -