バレンタイン! | ナノ
ピンポーン
無機質な音が部屋に響く
はーい
急いで玄関に行ってみるとそこにいたのはアメリカにいるはずの一ノ瀬君だった
「一ノ瀬君…?なんで?」
「だって今日はバレンタインだから」
「私、何も用意してない」
「いいよ。そのままで」
「でもバレンタインなのに」
「日本には逆チョコなんてものがあるんだよね?」
そう言って渡されたのは小さな箱だった
「え?」
「チョコじゃないけど、受け取ってくれるかな?」
小さな箱に入った小さな指輪はわたしの指にぴったりで
「結婚しよう」
「はい」
ありがとう…そう呟いて一ノ瀬君はわたしを抱き締めてくれた
あなたともっと素敵な日に
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