あきおが女の子
性格・一人称そのまま








どちらかといえば背は低い方だ
ただ不動と並ぶと自分の方が高い
そんなときやっぱり不動は女なんだなと思ってしまう

久々に会った不動に違和感を感じた
別々の高校に行った自分達になかなか休みが重なることはなくやっとできた休みだった
そんなときに感じた違和感
高校に入って伸ばしだし、今はきれいに巻かれているセミロングの髪
最近はくようになったらしいプリーツのスカート
だけどそんなことではない
なんだろうと全身を見る
白く細長い足先にある赤に目が行った

「ハイヒール?」
「あ、気付いた?いつもはあんまこういうのはかねンだけど、一目惚れして買っちゃった」

そう言って足を俺の方に出す
一見派手そうに見えるそれは不動の足をきれいにおさめていた

「これヒール12センチあんの」
「12センチ?危なくないのか?」
「まぁ最初は転びそうなったけど、今は慣れたし」

12センチそう聞いて思い出したのは
俺と不動の身長差だった

部活を引退した途端に伸び出した身長
ほとんど変わらなかったはずの背はいつの間にか不動を見下ろす形になっていた

「なんか懐かしいな」
「ん?」
「いや、中学ん時は俺たちあんま変わんなかったじゃん?身長。鬼道クンいつの間にかでかくなっちまうんだもんなぁ」
「ああ、そうだな」
「昔に戻ったみたい」

深緑色の目は自然に目が合う高さにある

「また、キスしやすくなったな」

そう言ってやれば真っ赤になる不動

「はっ!?ばっかじゃねぇの!?」
「行こう。映画まで時間がない」
「ちょっ、」
「次も履いてこい」
「もう履かねぇよバカ」




縮まる君との身長と心の距離




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ぐぇっ
たまにはこんなの書いてみようと思ったら途中から恥ずかしくなってきた
どこが恥ずかしいって最後が恥ずかしい
きゃっ恥ずかちい/////



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