※かなり暗い
※明王がちょっとやばい








かわいそうなこ

物心ついたときには回りからそんな風に見られていた

父親が借金背負って会社やめて
母親が毎日泣いて

ある日父はいなくなった

ある日母は俺を殴るようになった

毎日毎日殴られて痣だらけになった
でも母親は誕生日とかクリスマスとかそんな日には飛びっきり優しくしてくれて
小さかった俺は母は悪魔にとりつかれたと思って
優しい母だけを母親だと思い込むようになって
そんな母親に外では飛びっきり甘えた
家の中では目をつぶって知らない誰かに殴られている外に出れば優しい母がいる
そう思って

ある日殴られてるとき目を開けた

目の前にいたのは母だった

母親は父親がいたときみたいに泣きながら
俺を殴った

かわいそうなのはおれじゃなくって
俺はつらくなった
泣くのはやめて
言ったら母は俺を抱き締めた
よく見たら外にいる優しい母だった

ある日母はまた俺を殴り始めた
俺は5年生だった
母は泣きながら殴った
お母さんは「つらい」って言いながら殴った
つらいつらいつらい
つらいのは母さん

気づいたら一面赤だった
手には包丁があった
目の前にいる紺色の服を着た人たちは俺にたくさん話しかけてきた
俺はなにも言わなかった

ある日母さんはいなくなった

母さんつらい?もう大丈夫だよ
楽にしてあげるからね









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うわっ暗っ
自分でも引くわこれはないわ


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