おっさん2人がコンビニにいるだけの話








仕事が終わってコンビニに行った
ブラックのコーヒーとタバコを持ってレジ並んだ
ポケットから財布を出し小銭を確認する
「あ」
「なんスか?」
店員は大学生ぐらいで、いかにもめんどくさいと言ったようにわたしを見てきた
「いや」
そう言って、もう一度財布の中身に目をやる
コーヒーとタバコの金額は524円
財布の中の小銭は415円で、後は一万円札が4枚
最悪だ
109円足らないだけで一万円を崩すのはもったいないと思ったが、無いものはしょうがない
タバコを諦めようと思ったが、後ろにも人は並んでいて
仕方なく一万円を出そうとしたら自分の後ろから紺色のスーツが延びてきて、その手は自分が買ったコーヒーの微糖をレジに置いた
「あ、すいません。これも一緒に」
そう言って振り替えると見覚えのある顔だったが、それが誰かはわからなかった
「は?」
「俺、払います。久遠さん」
そう言って、男は自分の財布から1000円を取り出した
ありがとございましたーと全く感情のこもってない感謝の言葉を背に2人でコンビニを出る

「あの」
「お久しぶりです。久遠さん。覚えて…ませんね。その顔は」
「すいません」
「俺です。高校の後輩の二階堂です」
「あ…」
思い出した
当時うんざりするくらい構ってきていた後輩
あんなに一緒(一方的)にいたのに、数年会わないだけで忘れてしまうなんて
「いやぁ、偶然ですね。今何やってるんですか?」
「小学校の教師だ」
「へぇ〜。意外です」
「お前は?そう言えばプロになったんじゃないのか?」
「怪我で大分前に引退しました。今は中学校の教師です。サッカー部の顧問してます。やっぱサッカー諦められなくて」
そう言って彼はフッと笑った
その顔は昔と変わっていなくて
「どうです?一杯」
こうやって、誘うのも変わらない
「そうだな」
相変わらず誘いに乗るわたしも変わってないのかもしれない



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なんだこれwwwwwwww
できれば続けたい



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